著者 : 若木未生
アイドルグループ“ミュジカ・ドリカ”のセンター・香椎理多は、グループの中でも抜きんでた歌唱力と絶対音感の持ち主。しかしステージで笑えない理多は、アイドルとして上手くふるまえず、掛け違ったような感覚を持ち続けていた。そんな中、業界中から天才と称されるバンド“テン・ブランク”のライブへと、友人に誘われ足を運んだ理多。そこでひょんなことからギタリスト・高岡尚との接点ができる。グループを辞め、ソロシンガーとして歩み始めた理多は、様々なジレンマを抱えながらも、高岡の音を、存在を、無性に欲し焦がれるようになる。それはいつしか、天才・藤谷への対抗心を生み…?自分の音楽を求め、スポットライトの中で傷だらけで生きる者たちの物語ー。伝説的バンド青春ノベル・グラスハート、書き下ろし最新作!
鎌倉一の洞察力に優れた武士、梶原景時が見つめた、峻烈の人頼朝×戦の申し子義経、乱世の光と影、そして生と死。なぜ兄は弟を拒絶したのか?武者たちの世が拓かれた時ー絢爛たる源平合戦!
忍の肖像画を描きはじめることができず、クロッキーばかり重ねる亮介。全てを拒み妖の者を狩り続ける諒。忍の選択に従う覚悟を決めた冴子。冷静な指揮官であろうとする十九郎。崩れそうな仲間を気づかう希沙良。零れ落ちる神の命を、人間の掌でとどめることなど叶うべくもなく、斎伽忍をこの世界に繋ぎ止める方法はもうないのか…。ついに雷将勝呂との戦いの火蓋が切られる。“ハイスクール・オーラバスター”シリーズここに堂々完結!
超大河シリーズ、完結記念!同人誌等に掲載された外伝短篇を一挙お蔵だし&書下し短篇もあり!また巻末には著者ロング・インタビューも収録。オーラバ・ファン、必携の書!
寿永二年(一一八三)、木曾義仲により、京都六波羅を追われ西へと落ちた平家一門。同年冬、清盛の弟・頼盛の姿は鎌倉にあった。正妻の子として、一時は清盛に代わる平家の棟梁と期待された頼盛は、なぜ一門を離れたのか。偉大な兄をひとえに支え続け、決して野心を表にすることのなかった頼盛と、兄があえて殺さず流罪とした宿敵・源頼朝を結ぶ因縁とは?後白河院、白拍子、仮面の童子蜻蛉…異能のものが、平氏の世の終わりに演じた役割は?歴史の急変期における英雄の生き様と、たえまない無常の流れを記す幻想の歴史小説。不世出の成功者を新たな視線から描く。
人の心の闇に憑き歴史の暗部に蠢く“妖の者”と、“神”の識格をもってそれを退治する“空の者”。生身の人間では見届けられぬ、太古より続く両者の戦いに、終止符が打たれる時が近づく。鏡の世界からひきもどされるも、三週間にわたって眠り続ける里見十九郎を巡るそれぞれの想いが交差する「緋色の糸の研究」、路地裏の隠れ家レストラン“シェヘラザード”を舞台とする不可思議な“契約”にまつわる物語「千夜一夜の魔術師」の中篇二篇を収録。大河シリーズ、完結へのカウントダウン、いよいよ佳境に!
王串ミドロ、三十三歳。声優としてもぱっとせず、お笑い芸人としても無名。だが年末のマンザイ・グランプリで優勝すれば、どんなに無名でもキャリアがなくても、一夜にしてスターになれる!こうして漫才コンビ“ゼロワン”は、マングラの頂点を目指し、悩みながらも奮闘を開始。頼りなくも健気で熱心な若き相方零、圧倒的な人気と実力を誇るライバル“クロエ”、自由奔放な恋人マドカらの存在を糧に、芸人・王串は自分の笑いを形づくろうとする。零の兄で不慮の死を遂げたかつての相方壱が、王串の作るネタに落とす影とは…。笑って泣けて元気の出る、青春小説の傑作!
術力を失ってしまった里見十九郎が、幻将・皓と手を組み、妖者方に寝返った…!?中空に築かれた『鏡』によって、“天”による空者方への恩恵がとぎれつづけているなか、伽羅王・斎伽忍は、和泉希沙良は、崎谷亮介は、水沢諒は…、この抜き差しならない若者達は、何を思い、どのように行動に移すのか!?そして鏡の空間に姿を現した無前王とは、いったい何者!?圧倒的なテンションで贈る、シリーズ復活第二弾!里見十九郎は、いったいどうなる!?
拓己と省吾の“有機融合”によって誕生するスーパーヒーロー・イズミは、行方不明の少女・響子を捜し求め、西へ向かう。“ジュリア”の創造した合成人間カスミの攻撃をかわしつつ、ついに“京都”へと入る。西の組織・白十字を率いる“千里眼の岐世子”とは、果たして何物なのか?そしてイズミの前に立ちはだかるは、最強の合成人間アスカ。その勝負や、如何に!?巻末に、著者・若木未生氏と、イラストレーター・岡崎武士氏の特別対談を収録。今だから言える(?)裏話が満載。ファン必携の書。