著者 : 若林玲子
風にのる恋風にのる恋
海難事故で両親を失い、叔父の暴力に怯える毎日を送っていたシタ。インドへの船上、とうとう死を決意したシタは深夜の甲板に立った。そんな彼女の前に現れたひとりの男。ターバンを巻きインド人を装ったその男と話すうち、シタは次第に生きる望みを取り戻していく。
虹のかなたに虹のかなたに
「すごいわ…」アスレチックジムの受付で、パットはとまどっていた。豪華な設備…。ふだんのつつましやかな生活が嘘のようである。オロオロしているパットに、ステキな男性が近づいた。彼の名は、マイク・テイラー。その彼が実は、このジムのオーナーで、有名なオリンピックの選手だったとは…。パットの中で、ときめきの胸さわぎがはじまった。
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