著者 : 菜々
英雄騎士で公爵家の当主、みんなが憧れるルイ様に求婚された男爵令嬢の私、リリー。だけど結婚してから二年ー私はルイ様から嫌われ、義母と義姉から虐げられる日々を送っていた。それというのも、義母は私のことを贅沢三昧をして使用人をいびる「悪女」だとルイ様に吹き込んでいるから!ルイ様がいないときは使用人以下の扱いを受けて、いつもボロボロなのに…。そんな仮初めの夫婦生活にも慣れたある日。いつものように庭で掃除をしていると、手のひらサイズのモフモフしたとっても可愛い小動物が!ルイ様そっくりの瞳と毛並みをもつその子に、つい声をかけてしまったのだけど…「もしかして、あなたはルイ様?」「なぜわかったんだ!?」まさかの本人なの!?しかも私のことを使用人だと勘違いしているみたいでー。モフモフになった旦那様とボロボロな若奥様の、ちぐはぐで甘々なラブファンタジー!
巫女として訪れたはずのグリモールの街での誘拐事件は、サラが犯人ということ一応の決着をみた。しかし、真の首謀者であるリクトール公爵を裁かない限りは、リディアにも再び危険が迫るだけでなく、サラとエリックの結婚も回避できない可能性まである。リディアの意を受けたイクスらはなんとか公爵を断罪する方法を考え抜き、ついにはリディアとサラは直接対峙することになるのだが…。処刑エンドも不幸も要らない。リディアの選択が思わぬ展開を呼び起こす!?
小説『毒花の住む家』の中の悪役令嬢リディアに転生してしまった主人公。しかし、転生したのは物語が始まる2年前。まだ間に合うと、小説の知識をフル活用して、護衛騎士のイクス、長男エリックと次男カイザとの関係を修復し、婚約者のルイード皇子の毒殺を回避。順調に処刑エンドを回避していたかに見えたある日、巫女として招かれたグリモールという街で突然誘拐されてしまう。しかも、誘拐の首謀者は小説本来のヒロインで同じ転生者のサラだった!
長男のエリックと結婚し義姉となったサラに激しく嫉妬して、日々の嫌がらせから最終的に殺人未遂まで犯して処刑されてしまった悪役令嬢のリディア。そんな、読んでいた小説の登場人物リディアになぜか転生してしまった主人公。最初は最悪な状況に絶望したが、転生したのは物語が始まる2年前。いまから対処すれば処刑エンドを回避できるはずと、エリックとの関係を修復し、犬猿の仲である次男カイザのフラグを折り、イケメン護衛騎士のイクスへの逆セクハラもやめ、毒殺される予定だった婚約者の毒殺を回避。これで安心かと思ったら、小説本来のヒロインがなんと同じ転生者だった!!