著者 : 藤川桂介
小角の配流で統率の取れなくなった金剛山に指導者として迎え入れられた宇宙皇子。朝廷だけではなく、宇宙皇子の統率に反発する鬼達が出始め、指導者として外と内、両方の敵と戦わなければならなくなってしまう。そして使い方によっては聖人にも魔人にもなり得る鏡、聖魔鏡を手に入れた宇宙皇子は、その力に戸惑う。主人公の葛藤と成長を描く、飛鳥ファンタジー第7巻
宇宙皇子は、更なる修業を積むため、金剛山を離れて孤独な旅へと出る。単身で朝廷に歯向かう盗賊・魚養との出会いと激しい戦い、朝廷内唯一の理解者・大津皇子との別れ…。世の不条理、身分の隔たりに煩悶しつつも、次第に覚醒する霊力と、内なる宿命に向きあっていく。大ヒット発売中!異次元童話第2巻!
左大臣、道長の治世-。大宮人の任官、昇任を決める除目の季節。武蔵国へ赴こうとした新任の国司、小野行正は逆賊、平将門の怨霊軍団に襲われ、気がふれてしまう。また、上総国の国司に任官した藤原治成も任地に赴く途中、逢坂山で同じ亡霊軍団に遭遇し、惨殺されるという怪事件が相次いだ。平安京の安穏を守ることを使命とする影法師は京職の隠れ法師と協力して、京の平和を乱す「平将門の亡霊軍団」の謎の正体を突き止めるため立ち上がった。
星暦500年頃、大和王国の天空に妖しい炎を燃やす彗惑星が出現。やがて大地が不気味に鳴動しはじめ、王国は血で血を洗う争乱の大地と化す。それは、王族のたった一人の生き残り星霊皇子の苦難の旅の幕開きでもあった。正史には記録されていない幻の王国の興亡を雄大な筆致で描く愛と冒険の古代史ロマン。
グレート・ビクトリア砂漠を行く8人の元囚人たち-。彼らは、イギリスのオーストラリア開拓政策によって虐げられている原地人と共に立ち上がり反政府運動を展開しようとするが…。オーストラリア大陸を舞台に描く壮大な長篇歴史ロマン。
父の遺した名剣「月光」を手に、修業を続ける志楽。最初の熱情が薄れゆくころ、妖やしい魅力を放つ美少女剣士・風見梓と立ち会う。“女”を意識して志楽は勝てない。長い放蕩生活の後、決着をつけるため再び梓に挑む。そこは、名刀「日輪」を志楽から奪った明智光秀が、今まさに攻め入らんとする「本能寺」だった。怒涛の第4巻。
神としての決断はし易い。しかし神と人との狭間で決断することは難しい。あの英邁なる天武帝にしても、日嗣皇子の決定に過ちを犯しているのだ。そのためにどんなに犠牲になっていった者がいるか。草壁皇子と大津皇子の運命が、その決断によって分かれて行く。そんな中で、すまると昴皇子の対決は果てしなくつづいて行くのであった。