著者 : 藤木稟
奇跡調査官の平賀とロベルトは、FBI捜査官ビルから結婚式の司祭を頼まれる。相手は任務のため偽装婚約中の工作員エリザベート。驚きつつも2人はアメリカへ向かうことに。一方ビルとエリザベートは世界的大スター、ゾーイと、エキゾチックな若き牧師アダムと知り合う。翌日ゾーイの別荘を訪ねたビル達が見たものは、巨大水槽の中で揺蕩うゾーイの遺体!さらにビルの身にも思わぬ危険が迫っていたー人気シリーズ15弾!
さる宝石商が、呪いの宝石に悩んでいるという。処刑された悲劇の女性、ベアトリーチェ・チェンチが所有していたという曰く付きの宝石で、幽霊の目撃者や死者まで出ているらしい。平賀とロベルトは呪いを解くことができるのか。(「ベアトリーチェの踊り場」)ジュリアが上司、ルッジェリのために催した豪奢な宴には、恐るべき秘密が隠されていた。(「素敵な上司のお祝いに」)ほか、ビル捜査官やシン博士も登場!必読の短編集、第4弾!
フランスの小村の教会から、バチカンに奇跡申請が寄せられる。山の洞穴の聖母像を礼拝している最中、舌のない鐘が鳴り全盲の少女の目が見えるようになったというのだ。奇跡調査官の平賀とロベルトは早速現地へと赴く。この一帯はかつて「ジェヴォーダンの獣」と呼ばれる怪物が出没したとの伝説が残る地。さらに少女は3年前、森で大ガラスの魔物に出会ったことで視力を奪われたというがー!?天才神父コンビの事件簿、第14弾!
バチカン美術館にある絵画の前にマリア様が現われて預言をするらしい。平賀とロベルトは、近頃囁かれている噂について調べるよう命じられる。一方ローマ郊外の町では、十字路に描かれた奇妙な紋章の上で連続して変死体が見つかる怪事件が起きていた。カラビニエリのアメデオと心理捜査員のフィオナが事件に挑むが…。交錯する2つの謎はやがて世界を混乱に陥れてゆく。ローレン失踪の真相が明らかに!?新展開の第13弾!
イタリアの森で、男女がゾンビに襲われるという衝撃的な事件が発生した。カラビニエリのアメデオ大尉は、天才少年にして凶悪犯罪者でもあるローレンを頼ることに。ローレンに心酔する心理捜査官のフィオナと共に捜査を開始するが、さらに大量のゾンビが発見され!?(表題作)FBI捜査官のビルが奇妙な誘拐事件に巻き込まれる「チャイナタウン・ラプソディ」、平賀とロベルトの休日の一幕を描く「絵画の描き方」など全4編!
多忙を極める平賀とロベルトは、ハイチでの公務後に1週間の休暇を取るようサウロから厳命される。急な休暇の過ごし方に悩む2人だったが、現地で出会った豪華客船のオーナー・ルッジェリに誘われ、カリブ海クルーズに出ることに。だがその船上で、海が割れて巨大な十字架が出現するのを目撃する。2人は奇跡調査を開始するが、船内ではヴードゥの儀式を模した殺人まで発生し…!?天才神父コンビの事件簿、緊迫の第12弾。
平賀とロベルトのもとにエチオピアから奇跡調査の依頼が入る。はるか昔、ソロモン王とシェバの女王の子が持ち帰ったという『契約の箱』。その上空に、巨大な炎の剣と天使の姿が浮かび上がったというのだ。早速現地に向かうが、箱は聖職者の兄と弟に持ち出され行方不明になっていた。さらに兄弟を追う平賀らの行く手には、想像を絶する過酷な状況が待ち受けていてー。2人に生命の危機が迫る、天才神父コンビの事件簿、第11弾!
悪魔祓いの補佐としてドイツに赴いたロベルトは、“悪魔憑き”とされる少女の凄絶な変貌ぶりを目にして戦慄する。一方、ニュルンベルク駅では連日決まった時刻に人が死ぬ連続不審死事件が発生。その後、街のいたるところで“悪魔”の目撃情報が報告され、住民の不安が募っていく。調査に合流した平賀は驚愕の方法で“悪魔”の正体を突きとめるがー!一連の事件から導かれた恐ろしい事実とは!?天才神父コンビの事件簿、第10弾。
悪魔のごとき頭脳を危険視され、わずか13歳にして特殊房に収監されている少年、ローレン・ディルーカ。ある日、彼のもとを国家治安警察の人間が訪れる。血も流れず、凶器もない密室殺人事件の謎を解くよう依頼されたローレンは、気まぐれに獄中から助言を授けるが…(表題作)。平賀とロベルトがあやしげなレシピの再現に奮闘する「魔女のスープ」、平賀の弟・良太の意外な人物との縁を描く「シンフォニア」など、計4編を収録。
熊本・天草において、真夏日に大雪が観測され、天空に忽然と巨大な十字架が浮かび上がった。時期を同じくして近隣の海で遭難した海洋冒険家は、こう語ったというー「美しい黒髪の天使に救われた」。平賀とロベルトは奇跡調査を開始するが、隠れキリシタンの信仰が色濃く残る天草の地には、さらに謎めいた怪異と暗号が伝えられていた。「さんしゃる二、こんたろす五」の文が示す天草四郎伝説の真実とは!?大人気シリーズ第9弾。
絶海の孤島・鬼界ガ島で神意に背きし者、ある時は蒼白く光り続ける死体となり、ある時は業火に包まれ死体となる。大年神の像が動きまわり、死体はさらに増えていく……。これは呪いか、神罰か? シリーズ第5弾。
春祭で賑わうノルウェーの田舎町で、獣の唸り声が聞こえたかと思うと、忽然として満月が赤く呑まれ、暗闇の広場に轟音が響き渡った。人々が「ラグナロク」という言葉を囁くなか、すぐ側の屋敷では凍死体が発見される。温かな外気温にもかかわらず、わずか数十分で氷漬けにされた書斎は、北欧神話に伝わる氷狼の仕業なのか。平賀とロベルトは調査を進めるが、事件の裏にはあの男がー!?天才神父コンビの事件簿、第8弾。
バチカンで法王選挙が行われる最中、美貌の天才科学者・平賀と古文書・暗号解読のエキスパート、ロベルトは、有名彫刻家の作品の除幕式に出席するため、メキシコのグアダルーペ寺院を訪れる。だがその時、法王候補の名を刻んだ彫刻が、音もなく中空に浮き上がり、光り輝く神の道が忽然と出現した。果たしてこれは神の奇跡か、陰謀か!?黒い聖母に秘められた真実を追う2人の行く手に危機が迫る!大人気シリーズ、第7弾。
鳴ったらこの世の終わりと伝えられる「不鳴鐘」が鳴り響き、新たなる悲劇の幕が開いた。釣鐘の中にぶら下がる男の死体。成長した探偵・朱雀十五が少年時代に遭遇した天主家の怪奇殺人の謎を解く、第4弾。
五百年の歴史を持つ十津川村随一の名家・天主家。寂しい山中の閉ざされた館で血族婚を繰り返す一族は、巨万の富を争い次第に狂気に蝕まれていく。奇怪な洋館で起こる猟奇殺人の数々とは。シリーズ第3弾。
奇跡調査官の初仕事を終えた平賀は、ある少年と面会することに。彼は知能指数測定不能の天才児だが、暇にあかせて独自に生物兵器を開発するなど危険行為を繰り返し、現在はバチカン情報局で軟禁状態にあるという。迷える少年の心を救うため、平賀のとった行動とは…(表題作)ほか、ロベルトの孤独な少年時代と平賀との出会いをえがいた「日だまりのある所」、ジュリアの秘密が明らかになる「ファンダンゴ」など計4編を収録。
昭和10年、9月。上野の下町から児童30名が忽然と姿を消し、翌々日遺体となって発見されたーー! 魔都を跳梁する謎の笛吹き男の仕業なのか? 美貌の天才・朱雀十五が謎に挑む、シリーズ第2弾!
昭和9年浅草。神隠しの因縁まつわる古木「触れずの銀杏」の下で発見された男の死体。だが直後に死体が消えてしまう。神隠しか、それとも……? 美貌の天才にして唯我独尊の毒舌家・朱雀十五が謎に挑む!
アメリカ次期大統領候補の若き議員が、教会で眩い光に打たれ謎の死をとげた。議員には死霊が憑いていたとの話もあり、事態を重く見た政府はバチカンに調査を依頼。平賀とロベルトは、旧知のFBI捜査官ビル・サスキンスと共に、悪霊を閉じ込めているという噂のゴーストハウスに潜入する。そこでは、政財界の要人しか参加できない秘密の降霊会が開かれていて、さらに驚愕の事件が発生する。天才神父コンビの事件簿、第6弾。