著者 : 藤木稟
奇跡調査官の平賀とロベルトは、FBI捜査官ビルから結婚式の司祭を頼まれる。相手は任務のため偽装婚約中の工作員エリザベート。驚きつつも2人はアメリカへ向かうことに。 一方ビルとエリザベートは世界的大スター、ゾーイと、エキゾチックな若き牧師アダムと偶然知り合う。 翌日ゾーイの別荘を訪ねたビル達が見たものは、巨大水槽の中で揺蕩うゾーイの遺体! さらにビルの身にも思わぬ危険が迫っていて……。 世界的歌姫の死と、“静かな溺死者達”の謎。その背後にある陰謀を、天才神父コンビは解き明かせるのか。人気シリーズ本編15弾! 【主要登場人物】 平賀・ヨゼフ・庚 バチカンの奇跡調査官。天才科学者にして、真理究明の申し子。生活能力は皆無で、かなりの天然。 ロベルト・ニコラス バチカンの奇跡調査官。古文書と暗号解読のエキスパート。平賀とは強い信頼関係で結ばれている。 ビル・サスキンス FBI捜査官。平賀らとは旧知の仲で、敬虔なクリスチャン。 エリザベート・モーリエ 秘密工作員。ある任務のために、ビルの婚約者となる。 プロローグ ボルテックス・ゾーン 第一章 天啓 Revelation 第二章 怪死 Die Loreley 第三章 結婚式 Wedding Ceremony 第四章 追跡 Quiet Corpse 第五章 誘惑 Adam's Temptation 第六章 作戦 Operation Recapture 第七章 真相 Disclosure エピローグ 憂いは忘れて
さる宝石商が、呪いの宝石に悩んでいるという。処刑された悲劇の女性、ベアトリーチェ・チェンチが所有していたという曰く付きの宝石で、幽霊の目撃者や死者まで出ているらしい。平賀とロベルトは、その呪いを解くことができるのか。(「ベアトリーチェの踊り場」) ジュリアが上司、ルッジェリのために催した豪奢な宴には、恐るべき秘密が隠されていた。(「素敵な上司のお祝いに」) ほか、FBIのビル捜査官やシン博士も登場! シリーズ本編とも密接にリンクする、必読の短編集第4弾! 目次 ベアトリーチェの踊り場 素敵な上司のお祝いに マスカレード シン博士とカルマの物語
フランスののどかな小村・セレ村にある聖マリー教会から、バチカンに奇跡申請が寄せられる。 山の洞穴に祀られた聖母像を礼拝している最中、「鳴ると奇跡が起こる」との言い伝えがある舌(ぜつ)のない鐘が鳴り、青い鳥が福音を告げ、全盲の少女・ファンターヌの目が見えるようになったというのだ。 証拠の映像も残っており、奇跡調査官の平賀とロベルトは、早速現地へと調査に向かう。 この一帯は、かつて「ジェヴォーダンの獣」と呼ばれる怪物が出没したとの伝説が残り、狼男や人を惑わす妖精が跋扈すると噂の森が広がる地だった。さらにファンターヌは3年前、森で大ガラスの魔物に出会ったことで視力を奪われたらしく──!? 2人の活躍がたっぷりと楽しめる! 天才神父コンビの事件簿第14弾! プロローグ 鐘は鳴る、奇跡の印として 第一章 鳥と聖母 第二章 謎多き道の始めに立ちて 第三章 悪しき霊らの為業 第四章 墓標と少女 第五章 精霊たち 第六章 天は微笑む、良き者にも悪しき者にも エピローグ 主は全ての人々の傍らに
バチカン美術館の絵画の前にマリア様が現れて預言をするらしいーー平賀とロベルトが新たに取り組むことになった預言の噂は、やがて世界を混乱に陥れる事態になり!? 天才神父コンビ、衝撃の新展開!!!
FBI捜査官ビル・サスキンスが遭遇した奇妙な誘拐事件にマギー・ウオーカー博士の危険な休日。若き日のローレンが活躍する《独房の探偵》再び!そして平賀とロベルトの休日などファン必読の短編集第3弾!
休暇中にカリブ海クルーズに誘われた平賀とロベルト。その船上で海が真っ二つに割れ、巨大な十字架が出現したのを目撃する。だがその直後に恐ろしい殺人事件が起こり!? 豪華客船に隠された真実とはーー。
ソロモンとシェバの女王の末裔が伝えた『契約の箱』とは? 調査に向かった2人に、想像を絶する過酷な試練が襲いかかる。 「平賀、君に出会えたことは、僕の人生の宝だった。本当にありがとう──」 バチカンの奇跡調査官・平賀とロベルトのもとに、エチオピアから奇跡調査の依頼が入る。 はるか昔、ソロモン王とシェバの女王の子が持ち帰ったという『契約の箱』。その上空に、巨大な炎の剣と天使の姿が浮かび上がったというのだ。 早速2人は現地に向かうが、箱は聖職者の兄と弟に持ち出され、行方不明になっていた。 さらに兄弟を追う平賀らの行く手には、想像を絶する過酷な状況が待ち受けていて──。 2人に生命の危機が迫る、天才神父コンビの事件簿、第11弾! プロローグ シェバと名乗った男 第一章 契約の箱とケルビムの奇跡 第二章 アディスアベバ 第三章 オベリスク 第四章 石窟教会 第五章 試練 第六章 栄光の門 エピローグ 箱の中の真実
悪魔祓いの補佐としてドイツに赴いたロベルトだったが、駅で連日同時刻に死者が出る連続不審死をはじめ、異常事件が頻発。街全体が混乱する中、平賀は調査のためと言って姿を消す。やがて驚愕の真相が明らかにーー!
天才的な頭脳を持ち13歳にして独房に収監される犯罪者、ローレン・ディルーカ。ある日、奇妙な殺人事件の謎解きを依頼され……(「独房の探偵」)。平賀&ロベルトが極秘レシピ再現に奮闘!?(「魔女のスープ」)
熊本・天草において、真夏日に大雪が観測され、空に巨大な十字架が浮かび上がった。平賀とロベルトは奇跡調査を開始するが、隠れキリシタンの信仰が色濃く残る天草では、とある奇妙な怪談が噂されていて……!?
絶海の孤島・鬼界ガ島で神意に背きし者、ある時は蒼白く光り続ける死体となり、ある時は業火に包まれ死体となる。大年神の像が動きまわり、死体はさらに増えていく……。これは呪いか、神罰か? シリーズ第5弾。
ノルウェーの研究都市でFBI捜査官・ビルは不可思議な事件に遭遇。屋敷の主人は氷漬けの密室で凍死していた。神話に伝わる氷狼の仕業か。平賀とロベルトに調査を依頼するが、事件の裏にはあの男がーー!?
メキシコのグアダルーペ寺院に、枢機卿の代理として派遣された平賀とロベルト。式典の挨拶だけのはずが、突然宙に浮いた十字架が目の前に現れた。奇跡を目の当たりにした彼らは、調査を開始する。
鳴ったらこの世の終わりと伝えられる「不鳴鐘」が鳴り響き、新たなる悲劇の幕が開いた。釣鐘の中にぶら下がる男の死体。成長した探偵・朱雀十五が少年時代に遭遇した天主家の怪奇殺人の謎を解く、第4弾。
五百年の歴史を持つ十津川村随一の名家・天主家。寂しい山中の閉ざされた館で血族婚を繰り返す一族は、巨万の富を争い次第に狂気に蝕まれていく。奇怪な洋館で起こる猟奇殺人の数々とは。シリーズ第3弾。
奇跡調査官の初仕事を終えた平賀は、生物兵器を開発するなど、危険行動が目立つ天才少年と面会することに。迷える少年の心を救うため平賀のとった行動とは。平賀とロベルトとの出会いや、ジュリアの過去も明らかに!
昭和10年、9月。上野の下町から児童30名が忽然と姿を消し、翌々日遺体となって発見されたーー! 魔都を跳梁する謎の笛吹き男の仕業なのか? 美貌の天才・朱雀十五が謎に挑む、シリーズ第2弾!
昭和9年浅草。神隠しの因縁まつわる古木「触れずの銀杏」の下で発見された男の死体。だが直後に死体が消えてしまう。神隠しか、それとも……? 美貌の天才にして唯我独尊の毒舌家・朱雀十五が謎に挑む!
大統領選に出馬する若き議員が、謎の死をとげた。依頼を受けた平賀とロベルトはFBIのビル・サスキンス捜査官と共に、政財界の要人のみが参加できる秘密の降霊会に潜入し、事件を捜査することに。シリーズ第6弾!