著者 : 藤木稟
平賀とロベルトのもとに、バルカン半島のルノアから調査依頼が舞いこむ。聖人の生まれ変わりと噂のアントニウス司祭が、次々と病人を治したうえ自らも一度死んで蘇ったというのだ。二人はこの奇跡を解き明かせるか!
イタリアの小村の教会から申告された奇跡の調査に向かった『奇跡調査官』の平賀とロベルト。だが何か隠していたらしい司祭が、何者かに殺害されてしまう。『首切り道化師』の伝説が残るその村に、秘められた謎とは!
美しき科学者・平賀と暗号解読のエキスパート・ロベルト。天才神父コンビが新たに挑むのは、腐敗しない大預言者の死体の謎。二人は早速熱帯のソフマ共和国に飛ぶが、ロベルトのまわりで奇怪な現象が起こり始め……!
美しき天才科学者・平賀と暗号解読のエキスパート・ロベルトは、バチカン所属の『奇跡調査官』。ある修道院を調査のため訪れるが、奇怪な連続殺人が発生し…!? 天才神父コンビの事件簿開幕!!
肌に謎の文様。口からこぼれ出るハイビスカス。それは抜き取られた内臓の代わりに詰め込まれたものだった…。沖縄のビーチで次々に発見される若い女性の遺体。一連の猟奇殺人に託された恐るべきメッセージとは!?警視庁から派遣されたエリート刑事・久義英一と心理捜査官・夏目淳子は、捜査線上に浮かび上がる“火傷の男”に辿り着く-。蒼い海、血い花。輝く太陽、過去の闇。新鋭が放つ渾身の書き下ろし長編小説。
二十年に一度の祭りの生神役として南の孤島を訪れた律子を待ち受けていた奇怪な呪文。何とも不思議な儀式と風習の中、神罰を受けたという謎の死体-成子様に逆らい呪殺されたという…。律子からの連絡を受け、朱雀と後木も島へ向かう。その名も『鬼界ガ島』。新たなる異界に挑む朱雀十五。シリーズ絶好調!孤島を血花に染める連続殺人の謎。朱雀十五が秘められた異界の扉を開く!書下し長篇新本格探偵小説。
アフリカの小国にボランティアとして派遣された産婦人科医・間野祥一は、現地の悠久たる時の流れと不可思議な部族風習の中で次第に自分を見失っていく。やがて帰国した間野の身辺で次々と起こる奇怪な出来事-。これは現実か、それとも妄想なのか?世界で爆発的に流行するインターネットゲーム「ゴスペル」がパンドラの箱を開け、巨大な脳へと人類を導いていく。著者の新生面を拓く、壮大なラビリンス世界の誕生。
ぐおぉーんと、寂寥たる闇を震わせて、不気味な鐘の響きが山中を貫いた。絶対、鳴らないといわれ、もし鳴るようなことがあれば『この世が終わる』と伝えられた不鳴鐘が突然、大音声で鳴り響いたのだ。鐘堂に駆けつけた天主家の人々の前に、また新たなる悲劇の幕が上がった。着物を着た人間の膝から下の部分が釣り鐘の中からぶら下がっている。庭師の秀夫だった。突然吉原より呼び出された朱雀十五、因縁の地、神岡山の聖地、天主家の館に再度、乗り込むことに…。いよいよ、事件は因習と血塗れの大迷宮に。全ての謎は解かれるのか。『黄泉津比良坂、血祭りの館』完結篇。
上野下町界隈から、児童三十名が忽然と姿を消した。翌日、未曾有の激しい雨と雷が帝都を襲った。台風の翌日、朝焼けの中、天王寺の僧侶・寛永は人気のない寺の裏手の墓地へ向かっていた。ほかの新米僧侶とともに、墓地の草刈りをいいつけられたのだ。汗だくになり、草刈りを続ける寛永の目の前に、お地蔵様の影がよぎった。こんな墓地の中にお地蔵様があったっけ。不思議に思い進むと、また一体、目を凝らした寛永は、黒っぽい霧と見えたものが、蝿の大群であることに気づいた。これは…子どもの死体だ。怪異な事件の始まりだった。帝都を襲う悪夢の事件。驚愕の新本格推理傑作。