著者 : 西沢裕子
波斯の末裔(すえ)波斯の末裔(すえ)
最先端の技術、知識をもってペルシャから日本に渡来した工匠の末裔・司堂家。おだやかに暮らしていた彼らの築城技術と驚異的な正確さで完成していた日本全図に、乱世を統べんとする戦国武将たちが目をつけたことから悲劇が始まった。著者自らの祖先をモデルに描く歴史ロマン。
朝焼けの輪舞(ロンド)朝焼けの輪舞(ロンド)
六本木の中心に劇場を構える劇団・演劇座。硬直化した状況の大掃除役として脚本家・河野圭子に白羽の矢が立つ。ゲーテの「ファウスト」を旧友の団員・熊田のメフィストで、上演しよう。圭子の想いは深まる。が、熊田は現われない。俳優の基本は肉体。俳優に必要なものは華。演劇の原点を問い直す圭子の格闘の日々が始まった。
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