著者 : 西野喬
泣き虫お紋(鴨河原奇伝)泣き虫お紋(鴨河原奇伝)
京人は四季折々、鴨川に遊んだ。 それは深い情愛と冷酷さを併せ持った気まぐれな美女(鴨川)とその美女に魅せられた男(京人)に似た間柄と言えるかもしれない。そう言えるのは鴨川が『神宿る川』『祓の川』『流葬の川』『物流の川』『暴れ川』であり、『下層民の終着地』『戦場』『処刑場』『民衆芸能発祥地』『行楽地』等々であるからだ。 平安時代から江戸時代まで、時の権力者と鴨河原人の関係を描きだした短編連作集。
玉川上水傳 後編 -江戸を世界一の百万都市にした者たちー玉川上水傳 後編 -江戸を世界一の百万都市にした者たちー
玉川上水を作ったのは誰? 定説は玉川兄弟。これに異論はない。 だが兄弟だけが築造者ではない。 兄弟の偉業の影に埋もれた名も無き築造者たちの姿を 活写する。
玉川上水傳 前編 -江戸を世界一の百万都市にした者たちー玉川上水傳 前編 -江戸を世界一の百万都市にした者たちー
江戸、困窮する水事情! 四代将軍の御世、江戸の急激な人口増加は人々に飲料水不足をもたらす これを解消しようと新たな水源探しに奔走する者たち 上水工事着工までの知恵伊豆こと松平信綱らの熱情と労苦を描く
高瀬川 角倉了以伝(続)高瀬川 角倉了以伝(続)
了以、只者に非ず 森鴎外の名著、『高瀬舟』の舞台となったこの運河を作ったのは京の豪商角倉了以父子 江戸幕府創成期の混迷した世を駆け抜けた親子の情と確執を描く
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