著者 : 諸口正巳
バロウズの陰謀を潰すため、カジノ“ミスティ”を壊滅させたノエルと仲間たち。このカジノの爆発炎上には“被虐の魔女”ノエル・チェルクェッティ、“爆弾魔”フーゴ・ドレッセルとそれに与した大悪魔らテロリスト集団が関わったとされ、国は対テロ組織の派遣を決定する。一方散り散りに身を潜めていたノエルやカロン、オスカーらは合流し、次の一手を講じる。「記念式典でバロウズ市長を倒す」チャンスは一度きりしかない。襲撃に向けメンバーが着実に準備を進めていく中、ノエルはジリアンとの最後になるであろう対決に想いを馳せ、ジリアンもまた、弱りゆく体を引きずりながらノエルとの思い出の地を巡っていた。そして式典襲撃当日。「わたくしはバロウズを倒し、復讐を遂げる!そしてあなたも解放してみせる!」少女と少女の想いがぶつかり合う、最終決戦がついに始まるー!
市長バロウズに騙され、大悪魔カロンと契約して両手足を失った少女ノエル・チェルクェッティ。復讐の戦いを挑んでいた二人だったが、カロンを連れ去られてしまい、窮地に陥っていた。“正義の魔人”を名乗る警官オスカーに助言され、ノエルはかつて敵対していた彼の弟である“爆熱の魔人”フーゴに、カロン救出のために助けを求めた。「復讐はあきらめてねえようだな」そして、カロンを奪還した勢いに乗って、バロウズの資金源であるカジノを叩き潰すことに。カジノを破産させるには、まず100万チップを手に入れなくてはならない。正装して忍び込み、さらに大きな勝負を打つために着実に資金を貯めていくノエルたち。覚悟を決めたノエルは支配人コフィンとの一対一の勝負に挑むが、チップを次々と失ってしまう。一方、ジーノ管理官の策略でフーゴは仲間と離れ離れになり、個別の戦いを強いられるはめに。「-勝って、私の“運命”。」一発逆転を狙うノエルたちの、一世一代のギャンブルの結果はー!?
市長バロウズに騙され、大悪魔カロンと契約して両手足を失った少女ノエル・チェルクェッティ。二人は、バロウズへの復讐を誓い、孤高の戦いに挑んでいた。旧議事堂でバロウズが悪魔を召喚した痕跡を探す二人の前に現れたのは、大悪魔シーザーとノエルの親友ジリアンだった。「復讐は、なにも生み出さないよ」まさかの相手に、激しい衝撃を受けるノエル。親友を相手に闘うことができないノエルたちを、バロウズに操られた警察がさらに追い詰めていく。警官でありながら弟“ボマー”のために魔人となり攻撃してくる“リッパー”に、倒すべきはバロウズだと必死に説得するが、再び現れたジリアンからカロンこそがノエルを惑わす元凶だと告げられ、あろうことかカロンを連れ去られてしまう。本当の敵は誰なのかー。“被虐の魔女”となったノエルの復讐の行く末はー?
ノエル・チェルクェッティは、つねに、いつも一番でなければならない。名家の娘として将来を期待されピアノコンクールに挑んだものの、友人ジリアンに負け優勝を逃したノエル。失意のノエルは市長バロウズに唆され、人生を変えたくばと、悪魔を召喚する。「大悪魔カロン。召喚の儀に応じ参上した」願いを聞き届けた“代償”にと手足を奪われて初めて、ノエルは市長に騙されていたと気づく。そして漆黒の大悪魔カロンもまた、バロウズに騙され利用されたことに憤慨していた。「たすけて」絶望の淵で死に行くノエルの“第二の願い”を聞き入れたカロンは、ノエルにバロウズへの復讐を持ちかける。半信半疑ながらもカロンとともにバロウズに立ち向かい始めたノエルは、友人を害され自らも傷つき、ついに真実を知りー最後まで戦う決意をする。“被虐のノエル”の名を持つ、“ただの魔女”として。すべては復讐のために。大人気伝奇アドベンチャーゲーム小説化第一弾!
隻眼の女子高生、火野坂暁が迷い込んだのは、真っ暗な異世界だった。窮地を救ってくれた英国紳士のミニ・クーパーや“良い飴屋”と名乗る男が率いるヒガシ町の男達と共に、自分の命を執拗に狙うニシ町と戦うことになった暁。決して明けぬ夜空の下に渦巻くのは、“ニシ町”の男達の欲望、“ヒガシ町”の男達の哀しみ、そして途方もない“絶望”の影。やがて、この国で唯一の女ー『天照』の本当の役割を教えられた時、彼女はある決断をするー。
自らの存在意義を否定して身投げした少女、碓氷深白。そんな彼女が目を覚ますと、そこは天国でも地獄でもない、『鏡の世界』と呼ばれる仄暗い空間だった。記憶をなくした彼女はその世界で出会ったユズやリョウタロウと共に、理不尽な世界の捜索を始める。全ては、ミシロが抱きながら死んだはずの“望み”を叶えるために。緻密なストーリーと驚愕の展開で人気を博したホラーフリーゲームを完全ノベライズ!!
ミライショウセツ大賞テーマ部門『恋と同居』優秀賞作品!事故死した女子高生マツリは、唄う人形・真鍮糸雀として異世界に転生した。マエストロが手がけた真鍮と鉄の体を与えられ、調律師によって仕込まれた、極上の歌を唄う人形・真鍮糸雀。鳥かごのようなドームに覆われ、灰と煤が降る色彩を失くした世界の人々にとって、真鍮糸雀の美しく色鮮やかな歌は生きる喜びそのものだった。マツリはその中でも優れた真鍮糸雀として、調律師アイレンベルグに教育を受けることになる。そしてマツリはアイレンベルグに惹かれてゆくのだがー。
瞳から光が消えた暗闇世界で人と蛍が紡ぎ出す切ナク儚キ物語。闇に覆われた世界を蟲ケラのように這いずり回る人間、人間と共に生きることに悩み、苦しむ蛍。想いは複雑に絡み合い、やがて眩い光になるー