著者 : 谷口勇
「フ-コ-の振り子」振幅「フ-コ-の振り子」振幅
世界的ベストセラー、『フーコーの振り子』でテンプル騎士団の陰謀説を展開するエコに対抗して、著者はヨーロッパ・キリスト教文化の地下の一大思潮、“神秘主義”とこれを信奉する各教団の系譜について、その淵源から現代までのさまざまな変遷を詳細にたどり、エコの虚偽性を開示する。懐疑主義者エコをも懐疑にかけようとする。
「フ-コ-の振り子」指針「フ-コ-の振り子」指針
記号論学者U.エコが『バラの名前』の次に放った『フーコーの振り子』はオカルト小説の体裁で観念の世界に挑戦したものだけに、その難解さは想像を絶するものがある。M.ターラモの手際よい解剖は、迷宮に踏み込む人たちの好伴侶となろう。原作について初めて解釈を試みた気鋭の学者T.シュタウダーの論文をも併録。
『バラの名前』後日譚『バラの名前』後日譚
撮影が終了しても釈然としない、ウィリアム役のショーン・コネリーのもとに、新聞記者を装って謎の人物が訪れる…。本当の犯人は誰か?エコ教授は間違っていないか?真犯人を求めて、ウィリアムはアトソンを伴って、映画『薔薇の名前』の痕跡を彷徨する。
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