著者 : 谷山浩子
彼らがみつめている、奇怪な人物。それは、まだほんの10歳くらいにしか見えない、小さな少年だった。背もたれのない丸椅子にちょこんと座り、両手でひざをかかえている。少年はひどくやせこけ、顔から飛び出さんばかりの大きな目が、長い前髪の下で、異様な輝きを放っていた。なにかの昆虫みたいだ-と鳥子は思った。学園ドラマ風の冒頭から一気に谷山浩子の「迷宮」に突入する書下し長篇ファンタジー。
あるときはかたむいた遊園地、あるときは7,900年後の海辺、またあるときは空っぽの水族館。電報を巡って、会えないあなたとわたしがくり広げる、谷山ファンタジーのメリー・ゴーラウンド。
ネコのパタは大好きな野原真夏と相性オール百パーセントの男のコをみつけた(ネコは相性判断の天才なんだよ)。でも、パタのドジでふたりの出会いを邪魔しちゃったのだ。トラジローという名の彼と真夏はどうなるのか、責任を感じたパタは、2年先の未来を超能力ネコのココナに見せてもらうが…。恋は女の子にとってゼッタイのもの。恋する女のコたちは贈るすてきなレンアイ小説。
あるときはかたむいた遊園地、あるときは7,900年後の海辺、またあるときはカラッポの水族館。電報を巡って、会えないあなたとわたしがくり広げる、谷山ファンタジーのメリー・ゴー・ラウンド。回転木馬にのってでかけよう。現実と異次元との間を自在に駆け回るヒロコさんの最新作!
ハルは19歳。人気アイドル、花森花見の付き人をやっている。でも、今のハルは絶望のどん底。だってコイビトの影友を、よりによって花見に奪われてしまったんだもの。「あたし、ノラ猫みたい。猫に、なりたい」失恋の痛みから、そうつぶやいたとき…「かわってあげる」奇妙な声がしたんだ!恋をしてる女の子なら必読。人気アーティストが描くメルヘン色のラブ・ストーリー。
ものにはそれぞれの形をした愛があります。けれどもそれは人間には見えない。人間がガラスを割っても、ガラスにとって、それはひとつの小さな変化に過ぎません。もの自体が幸福や不幸を感じるのではなく、辛いのはあなた、人間の心です。あなたが見ているのは本当は、ものではなく、あなた自身の心なのです。女の子をふんわりウキウキさせてくれる夢物語。