著者 : 赤川次郎
なぜか住人は独身女性ばかりというオンボロアパート、通称「縁切り荘」の住人、呉早智子が婚約した!しかしほどなくして当の相手が転落死してしまう。事件解決に乗り出した亜由美にも、恋人の谷山をめぐって思いがけず手強いライバルが現れて…!?一筋縄ではいかない女の心理を鋭く軽やかに描きだす表題作ほか、一億円の当たりくじをめぐってさまざまな人間の思惑が入り乱れる「花嫁と女神の微笑」を併録。
その日、郁子が小学校から帰ると、お姉ちゃんが死んでいた。そして通夜の晩、死んだはずの姉から告げられたショッキングな事実。不幸な謎の死をとげた姉・裕美子と自分の出生の真相を解き明かそうとするうちに、郁子のまわりでは次々と人が死んでいき…。「人恋坂」に雨の降るとき、なにかが起こるー運命の怨念がこだまする坂道を舞台に、人間の弱さと哀しみを浮き彫りにした、現代怪談噺の最高傑作。
警視庁の片山刑事は、夜の盛り場で女子高生・立石千恵と出会った。以来、悪い遊びを返上し変身した千恵は、勝手に片山の「彼女」に。千恵の父で売れっ子漫画家だったみつぐは、マンションの改装工事計画推進のため利用され…。一方、窓際編集者・平栗悟士は、リニューアル雑誌の編集長に突然抜擢された!三つの大改装の陰にはー!?超人気シリーズ第34弾。
崩落事故発生!真暗なトンネル内に閉じこめられた一台のバス。片山義太郎ら三毛猫ホームズ一行は、このバスに乗り合わせ、事故の渦中にー。さらに車内には、殺人犯の家族と被害者の家族が同乗していて、一触即発の状況に!救けを呼ぶ術は!?頼りになるのは、暗闇でも目の利くホームズだけ!傑作5編を収録の、ご存じ超人気シリーズ第33弾。
大財閥の娘が、片山刑事に恋をした!?何やらアヤしい心中事件を捜査し始めた片山刑事と晴美。死体を引き取りに来たのは、巨大財閥一族だった。一家の娘・みゆきは、どうやら片山刑事に惚れてしまったらしい。そしていつの間にか、二人は結婚することになってしまったからびっくり!!ついに迎えた結婚式当日。このまま片山は結婚してしまうのかー!?大人気三毛猫ホームズシリーズ第24弾。
「これは事故なんですー」男はそういい残し、亜由美の目の前で飛び降り自殺した。そして彼の妹も、団地の公園で血を抜かれ殺された。まさか、吸血鬼のしわざ!?いやいや、どうも“吸血鬼みたいな女”が怪しいらしい…。亜由美は愛犬ドン・ファンを引き連れ、新米主婦に扮し潜入捜査を開始する!表題作のほか「花嫁たちの名誉」を収録。大人気、花嫁シリーズ第11弾。
二十五歳の女性ピアニストが巻き込まれたトラブルの解決に、片山刑事らが奔走する“三毛猫ホームズ”シリーズの「三毛猫ホームズの殺人協奏曲」、“天使と悪魔”シリーズの「天使の寄り道」、“三姉妹探偵団”シリーズの「晴れ姿三姉妹」、“幽霊”シリーズの「幽霊親睦会」、“マザコン刑事”シリーズの「マザコン刑事の大晦日」と、赤川作品の人気キャラクターが一冊に大集合!あの名探偵たちが活躍する、豪華ラインナップの作品集。
ホームズを連れ、石津と食事に出た晴美。焼き肉をたらふく食べた帰り道、見知らぬ少女に声をかけられたホームズは、むっくりと起きあがり彼女についていってしまった!これって、家出!?晴美と石津、片山刑事は、必死の捜査を開始する。一方、少女の家にたどり着いたホームズは、その家の猫のふりをして…。大人気シリーズ、第23弾。表題作のほか、三編を収録。
佐々本三姉妹、最強の三女・珠美に一目惚れ、ストーカーになってしまった大学生が自殺した。逆恨みする母親から復讐を宣言された三姉妹のまわりで殺人事件が連続発生!!ゆがんだ母親の愛情が、三姉妹を恐怖にたたきこむ。頼りになるのは次女・夕里子の恋人、国友刑事だけだが、彼にも魔の手が迫っていた。
新米ママに贈られたのは20発の弾丸と拳銃だった…未婚の母になるために刑事の職を辞した羽根栄枝。だが、愛娘・珠代が生後3か月になったとき事件は起きた。ちょっと目を離した隙に、乳母車にいるはずの赤ちゃんがいなくなってしまったのだ。うろたえる栄枝の元に拳銃ザウエルP230が届き、同時に妙な指令が下る。「娘を返して欲しければ、人を撃ち殺せ」。そう彼女は狙撃の名手だった。我が子を救うため、栄枝は「任務」を遂行することを決意する。当代一の人気作家が贈る傑作ミステリー。
佐々本家にかかってきた謎の電話。それは次女・夕里子を恋人にする、という不気味な宣言だった。謎の男は夕里子の恋人・国友刑事を卑劣な罠にかけ、長女・綾子を異様な病院に閉じこめ、三女の珠美も誘拐、監禁してしまう。やむをえず夕里子は犯人の待つホテルへ向かうがー。大ピンチの三姉妹は果して。
あるのどかな昼下がり、レストランで食事をしていた片山義太郎と晴美。二人が食事を終えて席を立とうとした時、突然窓ガラスに亀裂が走り、テーブルの上の一輪ざしが砕け散った。それと同時に客の一人が倒れ、店内は大騒ぎに!狙撃事件かと被害者に駆け寄った片山だったが、検死の結果は意外にも「毒殺」。しかも現場からは銃弾が消え失せていた…。遁走曲のように、次から次へとつながる連続殺人の環。片山とホームズはそこに隠された真実を見つけることができるのか?大人気シリーズ21弾登場。
亜由美がアルバイト先で知り合った十六歳の女子高生・君江が、三十六歳のサラリーマン・三沢と結婚することになった。式の日取りも決まったが、君江の叔父・戸部がこの結婚に大反対。ところが、仲人をつとめる殿永が刑事だと知った途端、戸部は手のひらをかえしたようにふたりの結婚を祝福する。戸部には何か、よほど警察に知られたくない「秘密」があるらしい…?年齢差二十歳のカップルの行く手をさえぎる数々の障害。それを乗り越え、ふたりは無事ゴールインできるのか。
髪はいくらか白いけどスマートで若々しいエリート西崎敦夫は四十歳。結婚歴有、しかも十八歳の息子もいるのに佐々本家三女、珠美十五歳にひと目惚れ。でもベンツでの送り迎えに珠美もまんざらではなさそう。ところが妙な連続殺人事件にまきこまれてしまう二人。シリーズ11作目を迎え三姉妹はますます元気。
ホームレスの「ヤス」が何者かに鈍器で後頭部を一撃されて殺された、との報らせを受けた警視庁捜査一課の美人刑事・今野真弓は驚愕した。「ヤス」こと野口靖夫は真弓の大学時代の先輩で、その変わり果てた彼と偶然再会したばかりであった。野口はS工機を経営する大金持ちの川田家に婿入りし、将来を約束されたも同然であったが、なぜか一年前に失踪して行方がわからなくなっていた。早速、真弓は夫で泥棒の淳一と共に捜査を開始するが、ホームレスとなって潜入捜査をしていたはずの部下の道田刑事に危険が迫り…。
山間の豪華なリゾート・ホテル「ホテル金倉」。このホテルが閉館することになり、閉館前の最後の一週間、馴染みの客がオーナー・金倉に招待された。片山たち一行も、金倉のたっての希望でその場に招かれた。実はこのホテルでは十年前に金倉の一人娘が殺されるという事件があり、現在も未解決のまま。今回集められた招待客は、片山たちを除いて全員がその現場に居合わせた人ばかりなのだという。しかも金倉は「今度殺されるのは私だ」と予言ーはたして惨劇は繰り返されるのか?人気シリーズ第19弾。
林の中の古びた洋館ーそれが私立野々宮図書館だ。ここに所蔵されている本は、どれも犯罪や事件に関係のあった本ばかり。殺人現場で被害者が抱いていた本や、連続殺人犯が愛読していた本、首吊り自殺の踏み台として使われた本など…。この一風変わった図書館に住み込みで勤めることになった松永三記子。彼女が書庫の本を手に取ると、その本にまつわる不思議な出来事が次々と起こるのだった。一冊の「本」が引き起こす様々な事件を描く連作小説集。
ホームズと警視庁の片山刑事の妹・晴美は、バスに乗っていた。見知らぬ少女が「おいで。降りるわよ」と声をかけると、ホームズがついて行ってしまったから、さあ大変。片山たちの必死の捜査でつきとめた少女は、今度は「ちょっと人を殺すだけ」と言ってナイフを買っていった。表題作のほか、「通信簿」、「殺し屋稼業」、「催眠術」と、ホームズ大活躍の3編を収録。