著者 : 込山博実
ガーナに消えた男ガーナに消えた男
ガーナにある探偵事務所を、アメリカ人の青年デレクが訪ねてきた。三カ月前、インターネット詐欺にあった彼の父親は、真相究明のためにこの地で自ら調査を行っていたが、消息を絶ってしまったという。元巡査の探偵エマ・ジャンはただちに捜査を開始するが、当初たんなる失踪と思われた事件は、やがて呪術師に操られる詐欺集団サカワ・ボーイズ、警察幹部の汚職、大統領候補暗殺事件などのさまざまな暗部へとつながっていき…灼熱の地ガーナを舞台に新米女性探偵の活躍を描く2021年度シェイマス賞新人賞受賞作!
災厄の馬災厄の馬
11月初旬の早朝、英国にある海辺の小さな町、イルマーシュ郊外の農場で、16頭の馬の惨殺死体が発見された。湿地のぬかるみに円を描くように埋められていた馬の首は、まるで何かの儀式のように犯罪現場を彩っていた。地元警察の刑事アレック・ニコルズは、獣医学の専門家であるクーパー・アレンの協力を得て捜査に乗りだす。しかし、捜査は混迷を極め、このさびれた町で起こった奇怪な事件は、やがて町じゅうをパニックに陥れる事態へと発展し…。不気味な事件に翻弄される人々の混乱を描いた、戦慄のミステリ。
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