著者 : 遠藤徹
幸福のゾンビ ゾンビ短編集(1冊)幸福のゾンビ ゾンビ短編集(1冊)
「欲張りよね。わたし、もう生きてすらいないのに、それでもこんなに求めてるんだもの。好きな人だけじゃなくって、名前だけじゃなくって、自分の物語までほしがってるんだわよ、わたしったら。うーん、もう、この欲張りさんめ!」ゾンビが語る。語りまくる。もう止まらない、たまらない!おかしくて楽しくて本当に怖い遠藤徹のゾンビ小説!
走る?走る?
人生は走ることに似て、走ることは人生に似ているー。芥川・直木賞作家から青春エンタメ小説の名手まで、類を見ない豪華メンバーが“走る”をテーマに競作した短編14作、ここに集合!人が次の一歩を踏みだそうとする時、その背中をそっと押してくれる、バラエティー豊かな作品が目白押し。異色のアンソロジーをご堪能あれ。
壊れた少女を拾ったので壊れた少女を拾ったので
ほおら、みいつけたー。きしんだ声に引かれていくと、死にかけたペットの山の中、わたくしは少女と出会いました。その娘はきれいだったので、もっともっと美しくするために、わたくしは血と粘液にまみれながらノコギリをふるいました…。優しくて残酷な少女たちが織りなす背徳と悦楽、加虐と被虐の物語。日本推理作家協会賞短編部門候補の表題作をはじめ五編を収録、禁忌を踏み越え日常を浸食する恐怖の作品集。
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