著者 : 遠藤文子
アトーリス王国の秘密兵器の影響か、世界中が異常な天候に見舞われていた。敵国ギルデアもその兵器を奪おうと画策する中、王室の諜報員ステランは危機感を募らせる。内外から迫る脅威。立ち向かうすべは? ランドリアは覚悟を胸にギルデアに赴き、ウィルナーは激戦に身を投じる。一方、サラファーンの星の雫を預言の英雄に届ける途上、倒れたジョーは……。戦乱に翻弄されながらも、精一杯生きる人々を描く壮大な四部作ついに完結。
自らの宿命を悟ったルシタナは、ギルデア帝国の奥深くに隠された光の剣を求めて旅立つ。また、リーヴェイン王国の諜報員は、アトーリス王国の研究所に軟禁された〈氷河〉の開発者を救い、〈氷河〉を永遠に葬るべく動き出していた。預言は成就されるのか。世界は滅亡を免れることはできるのか。最果ての国で平和を祈り続けるリーヴたちの、そして、最前線で戦うハーシュたちの運命は? 人々の思いを乗せて、物語は圧巻の結末を迎える。
義賊、黒のジョーは、伝説の宝石〈エステラの瞳〉を盗もうとして、ギルデアの灰色の騎士に捕らえられてしまう。激しい拷問を受け、地下牢に放り込まれた彼を救ったのは、同じ牢に囚われている不思議な老人だった……。ギルデアと連合国の戦いが激化すなか、世界中で次々と未曾有の嵐が起こる。ギルデアに対抗すべくアトーリスが開発した兵器の影響だった。王子ランドリアは母国の暴走を止めようと奔走するが……。シリーズ第三弾。
ギルデアとアトーリスの和平交渉は決裂。アトーリスの情報員ステランは、仲間内に裏切り者がいるとの情報を得て、必死に捜査を行う。一方、戦火を逃れてフォーディル村に身を寄せていたリーヴたちは父の戦死の報に悲しみに包まれていた。迫りくるギルデアの脅威に、立ち向かう連合国。フィーンの預言者が謳った勇者はどこにいるのか? アトーリス王国が極秘裏に開発する恐るべき兵器の正体は?風雲急を告げる、好評シリーズ第二弾。
神秘の種族フィーンのもとから大いなるダイヤモンドが奪われた。ダイヤを奪ったのはギルデア王国の若き王。そしてギルデアは隣国に侵攻を始めた。戦火の迫る故国を脱し、母と兄とともに母の故郷の村に身を寄せていたリーヴは、村はずれの深い森で紫の瞳の不思議な少女に出会う。永遠の友情、初恋、遙かな国の伝説、そして陰謀。戦の影に怯えながらも、平和を願い、ひたむきに生きる少女の姿を描く〈サラファーンの星〉4部作開幕。