著者 : 遥士伸
クーデターで台湾に誕生した中華連邦は、その存在を確固とすべく、積極防衛と称して南シナ海やフィリピン北部へ侵攻した。中国製主力兵器の前に、フィリピン軍とベトナム軍は一蹴され、先島諸島にも危機が迫る。さらに増長する中華連邦は、その裏で驚愕の作戦を進めていた。日本の首都・東京空襲である。海自の八八艦隊と空自のF-35B艦載機隊は、北上する中華連邦・空母機動部隊の防壁になりうるのか!?権力欲と復讐、力を行使したいという人間の欲求が歴史を歪ませ、混沌に巻き込まれた男と女の苦悩が、悲鳴と絶叫となって空に、海に響くー。
日本はハル・ノートを受諾して対米戦敗北と属国化を免れるが、宗谷海峡でソ連と一触即発の危機を迎える。さらに日ソの接近を警戒するイギリス艦隊が連合艦隊に砲撃を開始するが、その撃退に成功した。1943年8月、アメリカとソ連が開戦し、世界情勢は混迷を深める。米太平洋艦隊が千島列島を襲うが、連合艦隊は艦載機を活用した航空戦で退ける。その直後、ソ連太平洋艦隊が出撃、ソ連陸軍も北樺太に侵攻し、樺太全土がソ連の手に落ちた。米ソは互いに戦闘を続けながら、日本本土に迫る…。敵味方がめまぐるしく入れ替わった世界大戦、ついに最終局面を迎える!シリーズ完結!書下ろし長編仮想戦史。
ハル・ノートを突きつけて、開戦か全面的な権益放棄かを迫るアメリカに対し、日本はハル・ノートを受諾。対米戦敗北と属国化を免れた。日本はしばし平和な時を過ごすが、ソ連は太平洋への進出を目論み、宗谷海峡で一触即発の危機を迎える。さらに日ソの接近を警戒するイギリスは、トラック環礁で戦艦大和以下の連合艦隊に対して投降と艦隊の接収を迫る。要求に従わない連合艦隊に英艦隊は砲撃を開始するが、旗艦に甚大な被害を受けた英艦隊は退却し、危機は去った。1943年8月、アメリカとソ連がついに開戦。複雑にうねる世界情勢は日本を翻弄し、大いなる決断を迫る…。