著者 : 那須正幹
ありえませんか?春の宵、公園に集まった老人たちは、「まさか」の出来事に遭遇する。騙されることへの不思議な感覚、亡き妻への思い、罠を逆手にとる知恵ー。人生の味がする、熟成エンタテインメント小説!
ハチベエを訪ねてきた堀口という男性。彼は32年前に三人組を山賊から助けて行方不明になった大学生の兄で、再び弟を捜したいという。探索にのりだす三人組だが、そんなことをしている一方で、荒井陽子にデート情報あり。強力なライバル出現で、ハカセの恋路はどうなる?
極道あいてにさぎをはたらくなんぞ、きいたこともないでー。謎の男「アンポさん」と家出少年・太一が繰りひろげる奇想天外な詐欺事件。通天閣界隈の仲間たちの夢をかき立てながら、きわどい芝居を打つさぎ師たちに明日はあるか?伝説のピカレスクロマン、ついに文庫化!
なんと裁判員に選ばれてしまったハチベエ。担当するのは近所で起きた殺人事件だったが、どうやら事件のキーを握るのは、かつての同級生・榎本由美子?そして裁判が進むにつれて明らかになる、意外な真相とは?大好評のズッコケ中年三人組シリーズ第四弾!
三人組も42歳。子ども達も思春期を迎え、いじめ問題や反抗期など、それぞれが抱える悩みに親として立ち向かっていく。一方、かつて化けダヌキを封印していた狛犬が、再開発のため動かされたようでー。大好評のズッコケ中年三人組シリーズ第三弾!
中年の日々を送るハチベエ・ハカセ・モーちゃんの前に現れたのは、かつて三人組をトリコにした北里真智子。今や政界・財界に顧客をもつカリスマ占い師となった真智子に、再び心ときめく三人組だが、またしても彼女の“言葉”に翻弄され…。人気シリーズ第2弾!
突然命を絶ったレルヌ公が美しい娘コラに残した遺書。そこには、四人の男のなかにいるはずの“ルパン”に助けを求めるように、との言葉が遺してあった。謎が謎を呼ぶ中、事件はルパン家に伝わる「記録の書」をめぐる、イギリス王家とフランスの争奪戦にも関わってきて…。
1977年、和子は祖母のマサとともにお好み焼「いちはし」を切り盛りしながら、娘・志乃の成長を見守っていた。思春期を迎え、親友との出会い、淡い恋も経験した志乃は、やがて自分の進む道を模索し始める…。復興と平和がもたらされた広島の姿を描く、三部作の完結編!
中東で起こった戦争をきっかけに世界各地で核爆弾が爆発。避難したシェルターの中でひとり生き残った少年は(表題作)。卒園6年後に行われた幼稚園の同窓会で、だんだん全員が思い出しはじめた死んだあの子のこと(「約束」)。30年前に書かれた鮮烈な短編10篇がよみがえる。