著者 : 野川あかね
突然の嵐がもたらした、 大富豪との儚い蜜月。 感謝祭目前のある日、ミリアムは元恋人と偶然再会した。 チェース・ファーガソン──10年前、私を財産目当てと決めつけ、 冷酷にも追い払ったダラスの石油王が、なぜここにいるの? 驚いたことに、チェースはふたりが愛を交わした湖畔にある別荘を 密かに買い取っていて、そこで一人で休暇を過ごすのだという。 作りすぎた料理を届けるだけ……ミリアムは甦る想いをひた隠し、 車で別荘へ向かうが、天候の急変で彼と共に閉じこめられてしまう。 永いわだかまりはしだいにほぐれ、暖炉の炎が情熱を焚きつけた。 チェースのキスにこたえながら、ミリアムは自分を戒めた。 今だけよ。嵐が去れば、彼もまたいなくなるのだから……。 ディザイアからの鮮烈なデビュー作で、本作とも関連する『始まりは大富豪の嘘』が大ヒット! その実力は、すでにNY編集部のお墨付きという期待の作家、J・レモンが描くドラマティックな再会の物語です。飾らぬ等身大ヒロインは好感度大。要注目です!
お腹の子と3人で温かい家庭を……。 その夢が叶うことはないの? ペネロープは半月前に一夜を共にした大富豪ザックと再会し、 彼の予想外の行動に驚いた。パーティの席で、彼女の腕をとるなり、 周囲に宣言したのだ。「彼女はぼくの婚約者。ぼくたち、結婚するんだ」 じつのところ、ザックは元恋人につきまとわれて困り果て、 相手をあきらめさせるため、思いつきでペネロープを利用したのだった。 ところが、ペネロープは新しい命をーーザックの子をお腹に宿していた。 この婚約はしょせん偽り。本物の結婚に変わるはずもない。 すでに彼に本気になっていたペネロープの胸は張り裂けそうだった。 現にザックから愛されていないと感じた彼女は、 いっそ離れたほうがいいと、身を引く時機と方法を考え始めるが……。 大富豪がついた嘘に乗せられるうち、あれよあれよと彼の魅力の虜になってしまったペネロープ。けれども、彼は過去の恋愛がもとで、もう二度と女性を愛さないと固く心に誓っているようで……。ニューヨーク編集部も絶賛する気鋭のロマンス小説家の日本デビュー作!
夢の1週間のあとの残酷な現実ーー 彼が愛を拒むのは、なぜ? リタは長身で精悍なジャックと出逢った瞬間、熱い恋におちた。 夢のような1週間はまたたく間に過ぎ、 彼は必ず手紙を書くと言い残して去っていった。 だが約束は破られ、やがてリタは妊娠に気づく。 私は捨てられたのだ。 リタは悲嘆に暮れながらも、ひとりで赤ん坊を産む決意をした。 半年後、リタは世界的な船会社のCEOとなった彼と運命の再会を果たす。 しかし、ジャックは人が変わったような冷酷さで、 子供が生まれるまでという期限つきの結婚をリタに承諾させてしまう。 そして、寝室の冷たいベッドに横たわる孤独な夜に耐えていたある夜……。 USAトゥデイのベストセラー作家として名高い、ディザイアのベテラン、モーリーン・チャイルド。様々な設定で起伏に富む物語を綴る彼女の100作目となる記念作は、大富豪との身分違いがテーマの王道シンデレラストーリー。どうぞご堪能ください。
守ってきた純潔を捧げた夜に、授かった命。 でも父親が誰かは言えない……絶対に! 不実な婚約者が事故死した2カ月後、 妊娠がわかり、エイミーは激しく動揺した。 いったいどうすればいいの? 「大丈夫だ。ぼくがきみと兄さんの子を支えるよ。結婚しよう」 友人でもある婚約者の弟、ヒースはそう言ってプロポーズしてくれた。 2カ月前と同じように、優しく。 謎めいた黒い瞳、危険な香りを漂わせる黒髪の大富豪、ヒース。 あの夜、ふたりは一線を越えた。そして……。 エイミーは心のなかで叫んだ。 違うの! この子の父親は……。 大好評を博したD-1358『シークと薔薇の宮殿』、D-1502『侯爵に盗まれたキス』の関連作です。妊娠がわかったヒロインは重大な秘密を告げぬまま、亡き婚約者の弟との結婚を承諾しますが……。
エリカは決意を胸に、生まれ育った北欧の国を離れ、アメリカに渡った。ある大富豪の男性にーーおなかの子の父親で海運会社の御曹司、ジェルヴェに会うために。3カ月前、エリカは逞しくハンサムな彼の圧倒的な魅力に抵抗できず、情熱の赴くままに体を重ねた。その結果、身ごもったことを彼に打ち明け、将来について話し合わなければならない。だがエリカが恐れたとおり、妊娠を知ったジェルヴェは即座に言った。「ぼくと結婚してくれ」ああ、イエスと答えられればどんなにいいか。でも無理だわ。だって、彼はわたしを愛してはいないから……。
少女時代に、母が石油王の屋敷で住み込みのメイドに雇われて以来、カタリーナはセクシーでハンサムな御曹司ウィルに夢中。だが、願いがかなってデートをするまでになったのもつかのま、ウィルの残酷な言葉とともに、幸福な時間は終わりを告げた。「きみとのことはすべて間違いだった」ばかな私。大富豪の彼とは身分が違うのに……。それから4年。傷心を抱え働く彼女の前にCEOとなったウィルが現れた。官能的な笑みを向けられた瞬間、忘れたはずの想いはあふれだし、強引にキスされただけで彼にすべてを委ねたくなってしまう。雇い主に恋心を抱く
マリアは上司とともに、マイアミの最高級ホテルを訪れ、紺碧の海に臨む豪華なパーティ会場で、富豪モントロ一族と対面していた。目的は地中海の国アルマの王制復活のため王家の末裔たちを呼び戻すこと。だが先ほどから上司のアレックスは、一族の一人に口説かれる胸元のあいたドレス姿のマリアを渋い顔で見ている。でも、どんなハンサムな王子様にも大富豪にも私は惑わされないーー初めてアレックスの秘書になって以来、ずっと彼に夢中だから……。貴族の彼をどんなに想っても、この恋が報われることはない。タキシード姿の今夜の彼は、いつにもまし