著者 : 野見山悠紀彦
源重郎世事手控源重郎世事手控
「なぜ金は、俺のそばを擦り抜けるのか」 江戸北町同心・山根源重郎。この男、剣の達人でもなければ捕物名人でもない。 それどころか多額の礼金や袖の下を平然と受け取る。だからといって酒や女に溺れるわけでもない。 そんな男が有象無象の世間の中で、なぜ生き残ってこられたのか……。 風に吹かれる柳のように、源重郎の気持ちはいつも揺れ動いている。 江戸下町に生きる人々の人間模様 源重郎世事手控 (一)罠 源重郎世事手控 (二)蛇蝎 源重郎世事手控 (三)道中土産 源重郎世事手控 (四)富くじ 源重郎世事手控 (五)田毎の月 源重郎世事手控 (六)旧縁 源重郎世事手控 (七)変化 源重郎世事手控 (八)吝嗇の行方 源重郎世事手控 (九)武士の魂 源重郎世事手控 (十)袖の下 あとがき
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