著者 : 金庸
「その刀を得し者、武林の覇者になる」と謳われた運命の宝刀・屠龍刀の行方をめぐり、ついに武林の英雄が一堂に会した少林寺の英雄大会。熾烈な争奪戦の末、刀を勝ち取ったのは誰か。そして、張無忌の決断とは?正と邪の区分とは何かーをテーマに、生まれながらに過酷な運命を背負った少年の成長を描いたスペクタクル・ロマン、堂々の完結。
意外な所から「九陽真経」を手に入れた張無忌は、教典に従い修練を積み、たくましい青年へと成長、運命の糸に導かれるようにして、明教の総本山・光明頂にたどり着く。折りしも光明頂では、六大正派同盟軍対明教の、死命を賭した大決戦が行われようとしていた。父の属した正派につくか、母を育み祖父を擁する明教につくべきか、張無忌の心は揺れる。
武当派の英雄・張翠山と邪教・天鷹教教主の娘・殷素素。宝刀を追っていた二人は、正邪の別を超えて愛し合い、息子・張無忌を儲けて、北海の孤島から江湖の世界へ帰還する。しかし、親子を待っていたのは、屠龍刀の行方を聞き出そうとする武林の諸派と、殷素素の過去の殺人を追及する復讐者たちだった。幼い張無忌に、過酷な試練が次々と襲う。
武林に血で血を洗う壮絶な争奪戦を巻き起こした禁断の奥義「辟邪剣譜」。野望の果てに、ついにその絶技を身につけた者たちの運命は?そして、最後に江湖を闊歩する、真の英雄とは誰なのか?大人気の武侠大河ロマン全七巻、堂々の完結。
ついに現れた当代随一の武術の達人、日月神教教主・東方不敗。しかしその意外な姿には、驚くべき秘密が隠されていた。そして、明かされる秘伝書「辟邪剣譜」の禁断の奥義とは…!?いよいよクライマックス、大人気の武侠伝奇ロマン。
少林寺に幽閉されている任盈盈を、救出に向かう令狐冲。しかしそこには武林制覇をもくろむ者たちの、恐るべき陰謀が待っていた。激化する正派と邪派の争いの中、あらぬ嫌疑をかけられたまま、令狐冲は、いよいよ師・岳不羣の挑戦を受ける…。
病を治療するため、令狐冲が秘薬を求めて赴いた江南の地で巡り合ったのは、魔教の前教主・任我行だった。湖底の地下牢に数ヶ月間、幽閉された令狐冲は、思いがけず神業の奥義「吸星大法」を会得、その武技は、ついに不敗の域に達するが…。
天下の難曲「笑傲江湖」を奏でる者を探し求め、身の証を立てようとする令狐冲。ようやく探し当てた名手は、竹林に住む老婆だった。神秘的なその女性に胸中の悩みを明かすうち、次第に打ち解けていく令狐冲。しかし彼女には恐るべき秘密が…。
総帥・岳不羣より、一年間の謹慎を命じられていた令狐冲は、ある日偶然、正・邪両派を結ぶ珠玉の曲譜「笑傲江湖」を手に入れる。また、華山派の隠士・風清揚の知遇を得て、天下最強の剣術「独孤九剣」を授けられ、一躍武林の名手となるが…。
一族を惨殺され、秘伝書「辟邪剣譜」を奪われた林平之は、復讐を誓い武林の名門・華山派に弟子入りする。一方、華山派の一番弟子・令狐冲は、謹慎中に幻の楽譜「笑傲江湖」を手に入れるが…。二つの秘譜の謎をめぐる魔界魔道の大伝奇ロマン。
金国が起死回生を賭けて狙う伝説の書。南宋の悲運の名将・岳飛がそこに記したものとは何か?また重い内傷を負った黄蓉の命を救うべく、郭靖は桃源郷に隠棲する雲南大理国の皇帝のもとへ赴くが、そこで意外な事実が!?物語はいよいよ佳境へ。