著者 : 金承ギョク
ソウル1964年 冬ソウル1964年 冬
本邦初刊行。金承ギョク自選短編集。 朝鮮戦争停戦後李承晩大統領が権力を掌握し続ける中、1960 年にはそれま での政治の腐敗に憤って立ち上がった学生によって4・19学生革命が大統領の下野というかたちで成功する。しかし、翌年5月には軍事クーデターが起きて軍事独裁政権に。政権に批判的な人士はスパイ・容共主義者の烙印が押されて連行され、過酷な尋問に苦しめられることも多々あった。 厳しい軍事独裁政権を生きぬいた秘かな芸術的抵抗としての代表作『ソウル1964 年冬』。これこそ、金承ギョク文学の特徴であり特筆すべきものである。本邦初訳の6作品と新訳の3作品を収める。 1.ヤギは力が強い 2.乾(ケン) 3.お茶でも一杯 4.霧津紀行 5.力士(力持ち) 6.夜行 7.妹を理解するために 8.彼と私 9.ソウル1964年冬 作品解説 年譜
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