著者 : 金澤マリコ
木乃伊の都木乃伊の都
十六世紀の長崎・口之津。十歳の次郎丸は、修道士からポルトガル語や南蛮文化を教わり、広い世界へ思いを馳せていた。ある日、貿易商ペドロに誘われ、貿易船を見学することに。しかしそれは罠であり、次郎丸は日本人奴隷として売られ、母はペドロの妾となったことを知る。船で奴隷として働き一年が経った頃、嵐により船が難破。次郎丸は命からがら生き延び、中東の島々を渡り歩くうちに、エジプトでミイラ職人ハシムと出会う。ある時、大量のミイラを注文する商人がペドロであることに気づき、復讐の炎を燃やすが…。
ベンヤミン院長の古文書ベンヤミン院長の古文書
失われたはずのアレクサンドリア図書館の人類の叡智とも言える莫大な蔵書。実はある場所に注意深く保管されているという。代々コプト教の“守護者”によって暗号とともに守られてきたのだと。ヴァチカンの新教皇ソテル二世は彼らと「人類共有の財産」を公にしようとするが、そこにはカトリックの土台を揺るがすような記録があるかもしれず、守旧派たちはこれを葬ろうと画策するー
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