小説むすび | 著者 : 鈴木智之

著者 : 鈴木智之

青春サッカー小説 蹴夢[KERU-YUME] CHANGE THE MIND青春サッカー小説 蹴夢[KERU-YUME] CHANGE THE MIND

出版社

講談社

発売日

2011年5月31日 発売

講談社が運営する無料ケータイサッカーサイト「ゲキサカ」(http://gekisaka.jp)で累計300万ページビューをたたき出した青春サッカー小説が待望の書籍化!  高校・中学など強豪サッカー部取材を数多くこなす著者が、「読めばサッカーがうまくなる」をモットーに、練習の大切さ、うまくなるために必要な意識の持ち方、食事を含めた自己管理など、サッカーの上達に役立つ情報を小説のなかで表現した作品。 亡き父の陰と相対する高校生の主人公・米倉ケンタの成長物語を中心に、個性的なチームメイトと協力し、監督が提示する難題に立ち向かう部分や、緻密な試合描写も見所のひとつ。 <あらすじ> 元日本代表FWを父に持つ、U-16日本代表MFの米倉ケンタが進学先の竹駒学園で出会ったのは、「サッカーを教えない」をモットーとする名将・天童監督だった。 「うまいだけの選手はいらない」 選手自身に「考えさせる」指導のもと、ケンタを中心とした新入生たちは徐々に成長していく。高校に入学するまでのケンタは、点取り屋として活躍した父と比較されることを嫌い、ドリブルやパスを武器にチャンスメイカーとしてのスタイルを確立してきた。しかし、天童監督はケンタが父親の存在から逃げていることを見抜く。目標であるプロになるためには拒否し続けてきた父親のプレースタイル、「ゴールへの貪欲な姿勢」を取り入れることが必要であり、「うまいだけではプロになれない」と自覚したケンタは……。

村上春樹と物語の条件村上春樹と物語の条件

出版社

青弓社

発売日

2009年8月26日 発売

村上春樹の主要作品のうち『ノルウェイの森』と『ねじまき鳥クロニクル』を取り上げ、2つの物語に私たちが生きている現実世界の痕跡を読み取っていく。記憶・他者・身体というキーワードから、恐怖に満ちたこの世界を生き延びるスタイルを模索する。 物語をめぐる物語、としての小説 第1部 記憶・他者・身体ーー『ノルウェイの森』と自己物語の困難 序 章 自己物語の氾濫/困難 第1章 想起(の物語)の失敗  1 記憶のための物語/証言のための物語  2 共有された死者の記憶  3 物語の座礁と語りの再編成  4 第一の企図の放棄  5 物語の破綻と残された問い 第2章 身体/他者ーー自己物語とそのさまざまな困難  1 自己物語の困難  2 他者とともにあることの困難ーー「永沢」と「ハツミ」  3 身体を生きることの困難ーー「レイコ」  4 重要な共演者の死 第3章 「直子」--沈黙する身体  1 病いの語り  2 行き違う物語  3 「再入場への恐れ」と「待望者」の誤謬  4 神話化する身体/夢想化する記憶  5 証言の失敗 第4章 「緑」--語り続ける身体  1 語り手としての「緑」  2 物語を受け取ることの困難  3 作り話、あるいは嘘つきの戦略  4 境界画定のゲーム  5 コンティンジェント・セルフ 終 章 忘却の忘却としての物語  1 生存の論理/死者の物語  2 忘却としての語り直し  3 ループする語り  4 浮上し続けるものとの闘い 第2部 災厄の痕跡ーー日常性をめぐる問いとしての『ねじまき鳥クロニクル』 序 章 日常性への問い 第1章 他者の同一性=正体をめぐる物語  1 他者の徴候ーー「泥棒かささぎ編」  2 横滑りする問いーー「予言する鳥編」  3 他者に物語(名)を与える物語ーー「鳥刺し男編」  4 他者性の寓意としての「電話の女」  5 他者の行方 第2章 偶発的身体  1 身体が呼び起こす物語  2 身体とその二つの状態  3 身体をめぐる権力とその二つの顔  4 変身  5 闘争の二つの文法  6 身体・権力・日常性 第3章 飽和する記憶  1 戦後の物語/戦時の記憶  2 挿入される戦場の記憶  3 戦時の記憶とその両義性  4 無の贈与/記憶の贈与  5 開かれた物語/飽和する記憶  6 時を損なう者/時を繕う者  7 可能なる起源  8 〈起源〉への降下  9 記憶/時間/生命  10 災厄の記憶と再生への賭け 終 章 恐怖の持続 そして、物語は続く あとがき

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