著者 : 鈴木麻純
新宿区役所職員となった新社会人の宮古新。配属された先は、東京23区全ての区役所に人知れず存在する「夜間地域交流課」だった。悪魔や天使、妖怪といった人ならざるものを総称して「アナザー」と呼び、オカルト的事象を解決している課である。新は先輩たちに連れられて、夜の新宿御苑へ。そこで目にしたのは、今までの常識を覆すものだった。さらには、天狗に「安倍晴明だ!」と言われる始末。フツーじゃない公務員が魔都・東京を駆け巡る!!
失くした大切な記憶が不思議なペットとして現れる“夢幻楼”を老紳士が訪れる。余命短い妻が失った記憶を引き取るという。妻には返さず、記憶を形見として寂しさを埋めたいとの願いに店主の雅は…(永遠を願う亀)。雅の弟・ギンは、兄との思い出の中で重大な何かを忘れていることに気付く。過去を調べ始めるギンに雅は何かを隠しているようで…(二人ぼっちの兄弟)。やさしい想いと強い絆に心満たされる人気シリーズ、第2弾。
街の片隅に佇むペットショップ“夢幻楼”。謎めいた店主・雅が営むこの店では、どこか不思議でなぜか懐かしい、自分だけのペットと出会えるという。人生のどこかに置いてきてしまった大切な想いや、封じ込めたはずの悲しい記憶ー“夢幻楼”で出会ったペットと過ごすうちに、人々は忘れていた過去を少しずつ思い出していき、やがて…。あたたかなペットのぬくもりが過去と向き合う勇気をくれる、やさしい癒やしの物語。
蛟堂ー江戸時代より続く漢方薬局兼雑貨屋。その陰には、大金と引き換えに依頼人の恨みを晴らす、「報復屋」としての姿があった。蛟堂のあり方を巡って対立する辰史と丑雄は、決着をつけるために思念世界へと入る。もはや互いの心に親族としての情はなく、あるのは、憎しみのみ。天才陰陽師と異能者に待ち受ける運命はー最終話「黒塚」累計38万部突破!報復にかかわる妖しく愛しい人間模様を描いた大人気陰陽師シリーズ文庫版、堂々の完結!
辰史と丑雄、二人は決着をつけるために、思念世界へ入った。もはや互いの心に親族としての情はない。あるのは、憎しみのみ。天才陰陽師と異能者に待ち受ける運命は…(『黒塚』)他外伝2編を収録。報復にかかわる妖しく哀しい人間模様を描いた怪異物語、堂々の完結!
蛟堂ー江戸時代より続く漢方薬局兼雑貨屋。その陰には、大金と引き換えに依頼人の恨みを晴らす、「報復屋」としての姿があった。かつて辰史が在籍していた大学の周辺で起きた、連続通り魔事件。知人の依頼で真相を探るうち、辰史はある一人の孤独な女性に辿り着く(『殺生石』)。双子の兄に殺されかけ、なんとか一命を取り留めた弟。だが兄の憎悪は収まらず(『歌う骨』)。報復にかかわる妖しく哀しい人間模様を描いた怪異物語。累計35万部突破の大人気陰陽師シリーズ、待望の文庫化第八弾!
人が苦手で無愛想。趣味は遺品集めという高坂和泉には特異な能力がある。それは死者の想いを観られるということ。和泉は、ある特別な絵画を報酬に、開かずのアンティークオルゴールの鍵探しをすることに。箱に遺された想いから手掛かりを得ようとするが、なぜか上手くいかない。そんな和泉の前に、トラウマを与えられた葬儀社の男、透吾や絵画蒐集のライバル、貴士も現れて…。死者が遺した優しい秘密。シリーズ第2弾。