著者 : 長崎尚志
郊外の森林公園で発見された身元不明の死体の捜査に従事していた神奈川県警捜査第一課の桃井小百合は、県警本部に呼び出された。そこで彼女は本スジからはずれ、迷宮入り事件を専門に捜査する特命中隊の赤堂栄一郎警部補と組むように指示される。赤堂は以前、捜査一課の強行犯係にいた際は、“神の手”と呼ばれたエース刑事で、その検挙率は群を抜いていた。だが彼は汚職の疑いがある“汚れ刑事”でもあった。身元不明遺体発見現場に向かった赤堂と桃井は、その近くの山中で複数の遺体が埋められている場所を発見する。二人の捜査はやがて、戦後から続く人狩り集団の存在に辿り着いていく。それは神奈川で続く神隠し事件の真相につながっていた…。“悪とは何か?正義とは?”を問う衝撃ミステリー!神奈川県警最悪の汚れ刑事、闇に潜み続けた最凶最悪の“悪”に挑む!
神奈川県の閑静な住宅街で起きた一家惨殺事件。奇しくも、15年前に同様の未解決事件があった。イマドキの刑事・中戸川俊介が現場に向かうと、長身痩躯の老年の男が現れた。彼ー久井重吾は現役時代に“パイルドライバー”の異名を持つ伝説の元刑事で、15年前の事件を捜査していた。アドバイザーとなった久井と共に俊介は捜査を開始するが、直後、新たな殺人が…。同一犯の犯行なのか?予測不能の新警察ミステリー!
“パイルドライバー”の異名をとる元刑事・久井重吾の元に訃報が届いた。元上司だった諸富幸太郎が残酷な手口で殺害されたというのだ。しかも十三年前の未解決少女殺害事件の手口と酷似していた。イマドキの刑事・中戸川俊介とコンビを組み、アドバイザーとして捜査を開始した久井。やがて、諸富が引退後も追っていた未解決事件の裏に、不法滞在中国人ー鼠族の存在が浮かび上がり、県警警備部も事件を追っていることが判明。直後、第二の殺人が…。謎が謎を呼ぶ事件の犯人の正体は?進化を遂げた警察ミステリー。
フリーの漫画編集者・醍醐のもとに突如舞い込んだ、編集長就任依頼。一度は断るものの、前任の編集長・南部が不可解な死を遂げていたことがわかる。さらに、彼が生前「絶対に勝てる大人向けマンガ雑誌」を思いついたと話していたのにも興味をひかれ、依頼を引き受けることに。一方、出版関係専門の調査員・優希は、別の理由で南部の調査を任されていた。タッグを組んだ二人の手がかりは、作者不明の古い画稿・謎を追って辿り着いたのは、戦後史最大の謎と言われる国鉄総裁の迷宮入り事件「下山事件」だったー!?
創作中に姿を消したホラーの鬼才を捜してほしい。その依頼が全ての始まりだった。邪馬台国最大の謎に挑み、最後の“女帝”漫画家を復活させる。映画マニアの少年を救い、忌まわしき過去の事件を陽光のもとにー。傍若無人にして博覧強記、編集者醍醐真司が迫りくる難題を知識と推理で怒涛のように解決してゆく。漫画界のカリスマにしか描けない、唯一無二のミステリ。
神奈川県の閑静な住宅街で起きた一家惨殺事件。奇しくも、15年前に同様の未解決事件があり、その時と同じく遺体にはピエロの化粧が施されていた。これは模倣犯によるものなのか?退職を考えている刑事・中戸川俊介が現場に向かうと、そこに長身痩躯の初老の男が現れた。彼ー久井重吾は現役時代に“パイルドライバー”の異名をとった元刑事で、15年前の事件を捜査していた。アドバイザーとなった久井と共に俊介は捜査を開始。だが直後、犯人と名乗り出た男が殺害されてしまった…。次々と浮かび上がる謎また謎。予想を超えるラスト!
人気ホラー漫画家が、描きかけの原稿を残し、ある日突然姿を消した。巨漢で偏屈、ただし博覧強記で凄腕の漫画編集者、醍醐真司は、その調査に乗り出すことに。一方本業では、“女帝”とあだ名される大物漫画家と「邪馬台国」という難題に挑む。謎だらけのピースがすべてはまったとき、誰も見たことのない真実が掘り起こされる。『MASTERキートン』『PLUTO』『BILLY BAT』『クロコーチ』…数々の名作を手がけた漫画界のカリスマがすべてを注ぎ込んだ、知的愉悦に満ちた博覧強記ミステリ!
元警察官の“探偵”水野優希がコンビを組んだのは、容貌魁偉、博覧強記、かつとても感じの悪いフリー編集者・醍醐真司。巨匠漫画家のスタジオに残されていた、未発表作品の謎の解明を依頼されたのだ。やがて、この画稿と過去の連続女性失踪事件が重なりはじめー。『MASTERキートン』など数々のヒット作を手がけてきた著者が全ての力を注ぎ込んだ、驚天動地の漫画ミステリ。
漫画界の巨匠が遺した未発表原稿。発見された50枚の原稿には、若い女性を誘拐・監禁し、苦悶する姿をデッサンして殺害する“漫画家”なる人物が描かれ、さらには、作中の被害者の顔は、35年前の連続女性失踪事件で消えた女性に酷似していた。果たしてこれは巨匠本人が描いたものなのか?別人だとすれば誰が、何のために?作者は現実に女性を次々に誘拐し殺した犯人なのかー原稿に遺された痕跡が新たな猟奇事件を招き、驚くべき犯人像が浮かび上がるが…。二転三転から、ありえない結末へ。伝説的名作『MASTERキートン』原作者の一人。漫画界のカリスマだからこそ書けた驚愕のミステリー長編。