著者 : 長谷川卓
深い森の奥に子供を売り買いする「ひと市」が立つ。集落が生き残る術としてーー。甲斐の虎と越後の龍の一触即発前夜、隠居館で暮らす信虎の息子が攫われた。七歳の太郎の行方を追って、武田・長尾・今川・北条、それぞれの欲と思惑のため忍びが暗躍、無坂ら山の者は義と情のため戦い抜く。-文庫書下ろしー 序 第一章 雪斎の依頼 第二章 追う者 第三章 軒猿と鶴喰 第四章 《かまきり》
無坂は死んだと思われた太郎の生存を疑う。時は甲相駿三国同盟間近。飛び加当が、異形の忍者が、山の呪いが、戦国の世を駆け抜ける! 第五章 飛び加当 第六章 越後の龍 第七章 甲相駿三国同盟 第八章 《嶽神》
同心見習の瀬島利三郎が袈裟斬りで殺された。巷を騒がす辻斬りの犠牲となったのか。彼と同じ道場の朋輩の失踪も判明。高積見廻りの滝村与兵衛は敵を討つべく探索に乗り出すが、自身までもが命を狙われる。癖のある奉行所の面々や香具師の元締、さらには“目目連”という謎の組織も巻き込んで、与兵衛は江戸一残忍で冷酷な悪党を追い詰める!著者渾身のシリーズ。
実父・信虎を追放した武田信玄が目論む諏訪攻略の前夜。山に暮らす木暮衆の無坂は、のちに勝頼の生母となる幼い姫の命を救う。血で血を洗う乱世の中、流浪を宿命とする山の民も否応なく政争に巻き込まれ、集落同士が生き残りをかけ死闘を繰り広げる。熱狂的ファンを生んだ『嶽神』が甦る!<文庫書下ろし> 睡眠不足、必至! 武田信玄の野望が、清貧に暮らす山の民を政争に巻き込んでいく。 集落の生き残りをかけた死闘が、いま始まる。 実父・信虎を追放した武田信玄が目論む諏訪攻略の前夜。山に暮らす木暮衆の無坂(むさか)は、のちに勝頼の生母となる幼い姫の命を救う。血で血を洗う乱世の中、流浪を宿命とする山の民も否応なく政争に巻き込まれ、集落同士が生き残りをかけ死闘を繰り広げる。熱狂的ファンを生んだ『嶽神』が甦る!<文庫書下ろし> 序 第一章 小夜姫 第二章 《足助働き》 第三章 諏訪 第四章 落城 第五章 客 第六章 病道