著者 : 長谷川卓
嶽神伝 孤猿(上)嶽神伝 孤猿(上)
深い森の奥に子供を売り買いする「ひと市」が立つ。集落が生き残る術としてー。甲斐の虎と越後の龍の一触即発前夜、隠居館で暮らす信虎の幼子が攫われた。七歳の太郎の行方を追って、武田・長尾・北条、それぞれの欲と思惑のため忍びが放たれる。無坂ら山の者は義と情のため戦い抜く。文庫書下ろし。
嶽神伝 孤猿(下)嶽神伝 孤猿(下)
太郎を連れ回していたのは、女だけで生きる山の者・鳥谷衆。戦場で死んだ武将の首を洗って糧を得る、地を這うような日々。一方、無坂らと異形の忍び・鶴喰、伝説の飛び加当、血を吸った山の呪い等との戦いは果てもない。物語は思いがけない黒幕の正体と、甲相駿三国同盟という結末へ加速!文庫書下ろし。
目目連目目連
同心見習の瀬島利三郎が袈裟斬りで殺された。巷を騒がす辻斬りの犠牲となったのか。彼と同じ道場の朋輩の失踪も判明。高積見廻りの滝村与兵衛は敵を討つべく探索に乗り出すが、自身までもが命を狙われる。癖のある奉行所の面々や香具師の元締、さらには“目目連”という謎の組織も巻き込んで、与兵衛は江戸一残忍で冷酷な悪党を追い詰める!著者渾身のシリーズ。