著者 : 長谷川啓
「戦後」は続いている。 現在を「戦前・戦中」に変えないため、 一人でも多くの人に読んでもらいたい。 唯一の被爆国である日本で、 1945年8月6日の朝、広島で被曝して以来、 原爆小説を書き続けた大田洋子の作品を通して、 戦争を起こしてはならないことを実感するために。 「今度の敗北こそは、日本をほんとうの平和にするためのものであってほしい。」 (「屍の街」より) === 【収録作品】 河原 牢獄の詩 屍の街 過去 恋 城 どこまで 暴露の時間 ほたる 半人間 残醜点々 ある墜ちた場所 【解説】 「原爆の記憶が今日問いかけるものーー忘却の時代に抗して」(長谷川啓) 【収録作品】 河原 牢獄の詩 屍の街 過去 恋 城 どこまで 暴露の時間 ほたる 半人間 残醜点々 ある墜ちた場所 【解説】 「原爆の記憶が今日問いかけるものーー忘却の時代に抗して」(長谷川啓)
「原子爆弾は近代の世界的な性格破産を示したものだ。 人類はこれからもっと崩れて行き、 最後に精神を破産させてしまうのではないか」 (『人間襤褸』より) 被爆後の市井に生きる人々の姿を活写した 代表的長編『人間襤褸』『夕凪の街と人と』ほか、 短編「半放浪」、そしてエッセイ九編を収録。 大田洋子の作品は、決して忘却してはいけない、 被爆者の記録そのものである。 【収録作品】 人間襤褸 夕凪の街と人と 半放浪 海底のような光ーー原子爆弾の空襲に遭って 一九四五年の夏 『屍の街』序 作家の態度 生き残りの心理 文学のおそろしさ ノイローゼの克服 行進ーー死者の魂への共感 十五年たったというけれど 【解説】 「忘却できぬ原爆の記録の継承 ーー今を問い未来に発信する烙印としての表象」 (長谷川啓) 人間襤褸 夕凪の街と人と 半放浪 海底のような光ーー原子爆弾の空襲に遭って 一九四五年の夏 『屍の街』序 作家の態度 生き残りの心理 文学のおそろしさ ノイローゼの克服 行進ーー死者の魂への共感 十五年たったというけれど 【解説】 「忘却できぬ原爆の記録の継承 ーー今を問い未来に発信する烙印としての表象」 (長谷川啓)
「原子爆弾は人類の闘争のうえに使われる限り、悪の華である」 (「屍の街」より) 1945 年8 月6日の朝、広島にて被爆した大田洋子は、その直後から、 原爆症発病の恐怖と闘いながら被爆者という「当事者性」をもって、 被爆後の凄惨な実態をさまざまな作品に書き紡いできた。 原爆投下から75 年経った現在だからこそ読まれるべき作品が 新仮名で甦るアンソロジー。 代表作「屍の街」や「半人間」「残醜点々」のほか、 これまで単行本未収録の原爆作品も収録。 【目次】 【収録作品】 河原 牢獄の詩 屍の街 過去 恋城 どこまで 暴露の時間 ほたる 半人間 残醜点々 ある墜ちた場所 【収録作品】 河原 牢獄の詩 屍の街 過去 恋城 どこまで 暴露の時間 ほたる 半人間 残醜点々 ある墜ちた場所