著者 : 関谷一彦
カルトゥジオ会修道院の門番であるドン・B***の物語カルトゥジオ会修道院の門番であるドン・B***の物語
リベルタン文学は猥雑で、評価に値しない読み物と考えられてきた。しかし、ポルノ文学とは違い、性を扱いながらも、当時の社会に対する反逆性、批判精神を含んでいる。訳者解説付き。 第一部 修道女モニックの話 第二部 修道女モニックの話の続き 訳者解説 1 出版と警察の捜査 2 『ドン・B***の物語』を書いたのは誰なのか? 3 『ドン・B***の物語』の魅力 3-1 性への関心 3-2 宗教についての関心 3-3 哲学についての関心 おわりに
閨房哲学閨房哲学
『閨房哲学』は、18世紀以前の思想や同時代の啓蒙思想が入り込み、豊饒なテクストが形成されている。サドの哲学が性と見事に結びついたリベルタン文学の集大成であり、とりわけ途中挿入された「フランス人よ、共和主義者になりたければあと一息だ」は有名だ。これまでにも翻訳がみられるが、本書は18世紀初版本の当時のテクストを忠実に再現し、最新の研究成果をともなった詳細な注と解説を付す決定版といえる。
愛の行為愛の行為
その愛は肉体を貪る愛だ。東京とパリという距離が、愛をより激しくかき立てる。…世紀末の「HANA-BI」と〈厚底族〉時代の日本(神楽坂・飯田橋・市ヶ谷・根岸)を舞台に、フランス人女性の愛と孤独の日々を赤裸々に綴った詩的ロマン!
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