著者 : 阿川せんり
あらゆる人間が一瞬にして黒い塊となった世界。ヒトのままの姿で取り残された者の共通点は●●●だった…。崩壊していく日常の中で残された者が選ぶ選択とは?新進気鋭の作家が挑む衝撃のディストピア小説!
恋人との別れ話を見ていてー幼馴染に頼まれた僕に訪れた出会い(「ポケット」加藤シゲアキ)。私の家に毎夜違う知らない「友達」がやってくる。ある時から、同じ人が何度も現れるようになり(「コンピレーション」住野よる)。加藤シゲアキ、阿川せんり、渡辺優、小嶋陽太郎、奥田亜希子、住野よるが夢の競演。誰だって「行きたくない」時がある。そんな所在なさにそっと寄り添う、一瞬のきらめきを切り取った書き下ろし短編集。
大学デビューにも無縁の自由気ままな日々を愛するあさくら。しかし、周囲のプレッシャーに負け、一度会っただけの男子と付き合うことに!?男女交際の指南をする同級生にダメ出しされまくり、あさくらはだんだんと自分を見失って行く。昔からの友人であるうえぴは、そんなあさくらを生温かく見守るのだがー。とびきり厄介なあさくらさんが、苦難(?)の末に自分をみつける物語。女子大生二人組が札幌の街を駆け巡る、ユーモラスなアンチ青春小説。
人生、マスクが必需品。自称「口裂け女」ことくにさきみさとは、札幌在住の22歳フリーター。他人とはマスクを隔てて最低限の関わりで生きてきたが、諸事情により、避けてきた人々と向き合う決意をした。自己陶酔先輩の相手をし、引きこもりの元親友宅を訪問し…やっかい事に巻き込まれ四苦八苦するみさとだが、周囲の評価は確実に変化していきー?衝撃の結末とある「勇気」に痺れる、反逆の青春小説!
特別な自分の演出のために変人ぶろうとする、偽りの変人。それが、“やっかいさん”。北大2年コドリは、ある理由から“真の変人”を追い求めている。だがそれゆえ、やっかいさんから好かれがち。ある日、心理学系コース4年・アリハラと「とんでもない出会い方」をする。アリハラはコドリとやっかいさんらの関係に興味津々…かきまわし、あらゆるイベントを起こしたがる。「アリハラこそ真の変人なのです」と希望を持ったコドリは、あえて振り回されるうち、封印していた自分の気持ちと向き合うようになるが、アリハラには別の目的があった…。あなたは「特別な人」ですか?「やっかいさん」ですか?読み終えたあとは自由になれる、今までにないこじらせ系青春小説!