著者 : 霜月りつ
明治時代の北海道・函館。 戦争で負傷した兎月は目覚めると神社の境内にいた。 自分のことも思い出せない彼の前に神様と名乗る少年が現れ、死んだことを聞かされる。 兎月は修行として神社の用心棒となり参拝客の願いを叶えることに。 そして、願いを叶えることで少しずつ生前の記憶を取り戻していき、自身の正体を思い出したとき彼はーー? 小さな神社の神様と記憶のない用心棒が北海道・函館に蔓延る闇を斬る! 大人気シリーズ『神様の子守はじめました。』(コスミック出版)の霜月りつが贈る、和風ファンタジー!
かつて皇宮巫師として名声を博した青年、昴。理由あって皇宮を離れた今は、街で託児処を営み子どもたちの世話をしている。貧しくとも楽しい日々を送っていたある日、突然現れた兵士にさらわれた昴。兵長の翠珠から「奥宮の妖怪騒ぎを巫師の力で解決してほしい」と言われ、昴は報酬を目的に仕事を引き受けることに。だが、妃たちが暮らす奥宮は男子禁制。昴は男であることを隠し、女装姿で事件の捜査を進めるはめに。しかし、妖怪騒動には意外な事実が隠されていたー。子ども好きな美貌の巫師と堅物女性兵長のコンビが、妖怪事件の謎を解く!中華あやかしミステリー!!
休暇を過ごすために現世にやってきた地獄の大王閻魔様。大央炎真と名乗り、秘書の小野篁と吉祥寺で暮らしはじめるが、迷える死者を成仏させたり、悪い生者を成敗したり、大家の地蔵菩薩にこき使われたりと、ちっとも癒されない毎日を送っている。ある日、知り合いの少年から「幽霊のような黒い犬」を見たと教えられた炎真。さらに遺体に噛み傷がある殺人事件が起きてー?思い出の味を再現できずに嘆く漫画家の話、奇妙な屋敷に入り込んでしまった図書館の読み聞かせ係の一夜など五話を収録した、地獄行き事件解決録。シリーズ第三弾登場!
元書店員の啓は、ある事件がきっかけで“本が読めなくなってしまう”。が、入院した伯父の代わりに、彼が営む書店の店長をすることに。その初日、店内の座敷童子人形がいきなり動き、あれこれ書店繁盛の教育的指導をしてきた!啓はワラシとぶつかりつつ、子どもへの贈物ですれちがう夫婦の悩みや、何年も取り置きされたままの“赤毛のアン”の謎など、お客様の問題を解決し…出逢いとドラマが山積みのマチナカ書店物語。
年に一度の休暇をのんびり過ごそうと、現世日本にやってきた地獄の大王閻魔様。炎真と名乗り、秘書の小野篁とともに古アパートで暮らしはじめるが、ついうっかり罪人を裁いては「また働いてしまった」と後悔する毎日だ。ある日、井の頭公園に祀られている弁財天から、炎真は奇妙な依頼を受けるが…。「地獄でまた会おう」と言いながら、悪を懲らしめ死者に安らぎを与える炎真が大活躍。池の主と赤子をめぐる不思議な一夜、結婚をひかえた姉が見る悪夢の結末、悪徳ブリーダーに立ち向かう少年の奮闘など痛快+感動の五話を収めた、地獄行き事件解決録!
古アパートに引っ越してきた青年・大央炎真の正体は、休暇をとって現世へやってきた地獄の大王閻魔様。日頃働き詰めの炎真の願いは、だらだら過ごす癒やしの休日。ところが成仏できない霊を見かけて説教してしまったり、犯罪を見逃せず生者を成敗してしまったり。そのたび「またうっかり裁いてしまった!」と秘書の小野篁に嘆く炎真。大家の地蔵菩薩からも霊がらみの案件を押しつけられ…。駅の自動改札機に冷や汗をかき、人混みに目を回し、コンビニスイーツに舌鼓をうちながら、炎真が現代日本を駆け回る。にぎやかに繰り広げられる地獄行き事件解決録!