著者 : 霧島那智
6機の橘花、米航空部隊に殱滅的痛打!!連合艦隊、ガダルカナル猛進撃。超高性能機「橘花」を中心とする航空戦力、連合艦隊の総攻撃によりガダルカナルの米軍は“進むも地獄、退くも地獄”の窮地に…。
悪魔の兵器を使う大国を叩け。昭和二十年七月、帝国海軍初のジェット戦闘機「橘花」が完成し、対ソ戦に投入できる目処がついて、本土防衛態勢は万全になったかにみえた。しかし、ソ連は講和したドイツより優秀な頭脳を引き抜き、最終兵器の原爆と長距離ミサイル超V2号の開発を進め、これら二つの実験が成功するや、中国哈爾浜から原爆を弾頭に装填したミサイルを広島に、ついで長崎に向けた-。地獄を見せられた日本帝国は、橘花と共に製造中だった超長距離重爆撃機「富岳」に米国より供与された原撃を搭載してモスクワへと…長篇架空戦記第四弾。
太平洋戦争開戦前夜-帝国海軍秘密工作機関は、対米戦を睨み帝国の経済的裏付けと敵国経済の麻痺を目論見、人工エメラルドの開発製造に着手。一方、山本五十六長官を指揮官とする連合艦隊は、航空艦隊を前面に太平洋上での決戦に備え出撃を待つ。帝国の命運を賭けた極秘指令は、今、着実にその一歩を進めた。書下ろし戦記シミュレーション第一弾。
内閣総理大臣加藤友三郎は、戦艦を主体とした海軍の時代から、戦闘機を中心とした空軍の時代の到来を予感し、海軍省から独立した空軍省の創設を命じた。初代空軍大臣には海軍出身の谷口尚真が任命され、それまでなおざりだった情報機関を特設、空母は全て帝国空軍の所有となった。一方、満州の関東軍は権益を狙って中国・北方軍闘の張作霖暗殺を企図していた。帝国空軍に発せられた最初の指令は、関東軍の暴走を抑えるため、情報局特殊工作班によってその謀略を阻止することだった…。日本、中国、ソ連、ドイツを舞台に壮大なスケールで描く長篇戦記シミュレーション第一弾。
昭和十六年十二月八日、米国太平洋艦隊の本拠地パールハーバーを奇襲攻撃した帝国海軍は、太平洋上の米軍基地を次々に占拠した。ガダルカナル島をはじめソロモン諸島全島に飛行場を建設、これを“浮沈空母”に見立て、米・豪の連絡線を遮断する大構想を立てた。しかしミッドウェー海戦に空母赤城ら四隻を失う敗戦の後、ガダルカナル島も米軍に奪取されてしまった。昭和十七年十月、ガダルカナル島ヘンダーソン飛行場の再奪取を目指し、帝国陸海軍は隠密作戦を展開する。高速戦艦金剛、榛名の艦砲攻撃と同時に陸軍歩兵部隊は夜闇にまぎれ、泥濘のジャングルを突き進む…。
“砂漠の狐”と恐れられたロンメルを将に、日独連合軍のイギリス本土侵攻が始まった。空でも陸でも敗北に次ぐ敗北で疲弊している英国軍にチャーチルの檄が飛ぶ。しかし-。頼みのアメリカの参戦はなく、栄光の大英帝国は壊滅する。ヒトラーは念願の全ヨーロッパをその掌中に収めるのだが…。ここから思わぬ展開がヒトラーを待ち受けていた。ロンメルと日本軍は何を考え、何を仕掛けたのか。シミュレーションの醍醐味を満喫できる驚天の完結編。
大英帝国とオランダを叩け。ノモンハンの凄将・儀峨徹二中将率いる隼戦闘隊が、ヒトラーの要請を受け大英帝国爆撃作戦に飛び立って行った。手始めに、マレー沖空爆戦でイギリスの誇る不沈戦艦プリンス・オブ・ウェールズを撃沈し全世界が驚倒する大戦果を挙げ、パレンバン油田の上空に落下傘部隊の花を開かせた。
一九九七年八月、長野県にある野辺山天文台は、小惑星トータチスが従来の軌道を変えて、地球に接近していることを発見した。このままでは九九年の七月には地球に衝突することになる。それを回避すべく、ケープ・ケネディ基地など世界四カ所の基地から、核ミサイルがトータチスに向けて発射された。
零戦・メッサーシュミット対スピットファイアの壮烈バトル。火の海と化す英航空基地、轟沈するプリンス・オブ・ウェールズ-。日独連合の“虹のヨーロッパ作戦”で英空軍は壊滅的打撃を受ける。一方、日本帝国軍はアジアでのイギリスの勢力を排除すべく、香港・シンガポールに侵攻する。そして遂に、日独連合軍のイギリス本土上陸作戦である“トナカイ作戦”が開始された。不敵な笑みを浮かべるヒトラー。苦悩するチャーチルに打つ手はあるのか。息もつかせぬテンポで描き切る第2弾。
これまであまり脚光をあびなかった、しかし実際は、忍者のように大きな活躍をした日本海軍の潜水艦隊。日本軍の上層部が、その威力と有用性にもっと早期に気づいていたら、日本の勝利もありえたかも知れない…。
ヨーロッパを席捲するナチス・ドイツのメッサー・シュミットがロンドンを急襲する。迎え撃つハリケーン。焦土と化すロンドン。撃沈されるドイツ戦艦ビスマルク-“バトル・オブ・ブリテン”の幕が切って落とされた。イギリスのしぶとい抵抗に業を煮やしたヒトラーは日本を巻き込み“虹のヨーロッパ作戦”を発動する。Mシュミット、零戦の波状攻撃に大英帝国の命運は尽きるのか。空前のスペクタル・シミュレーション。