小説むすび | 著者 : 青依青

著者 : 青依青

幻視者の曇り空 -- cloudy days of Mr.Visionary幻視者の曇り空 -- cloudy days of Mr.Visionary

ふいに襲う殺人の幻視。 幻視者は「友」を止められるのか? ーー恐怖と正義、友情の間で揺れる主人公の葛藤。 『記憶屋』の織守きょうやが描く、人間の闇を炙り出した渾身のサスペンス・ミステリ! ある特殊能力のせいで、他人に関わらないように生きてきた久守一は、偶然、その力で美大生の佐伯が巷を騒がせる連続殺人犯だと知ってしまう。 社交的で人当たりもよく、とても殺人犯には見えない佐伯は、捜査線上に浮かんですらいない。 柄でもないと思いながらも、自分や後輩の身を守るため、犯行の証拠を探す久守。 しかし、友達のふりをしているうち、佐伯に対して本当の友情を感じ始めてしまうーー。 ◆ 著者について 織守きょうや(おりがみ きょうや) 1980年ロンドン生まれ。2013年『霊感検定』でデビュー。2015年「記憶屋」で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。 ほかの作品に『朝焼けにファンファーレ』(新潮社)、『花村遠野の恋と故意』(幻冬舎文庫)、『響野怪談』(角川ホラー文庫)、『少女は鳥籠で眠らない』(講談社文庫)、『ただし、無音に限り』(東京創元社)など。

さようならアルルカン/白い少女たち 氷室冴子初期作品集さようならアルルカン/白い少女たち 氷室冴子初期作品集

出版社

集英社

発売日

2020年12月16日 発売

氷室冴子のまぼろしの短編4編を初めて書籍化! 若い教師を愛する女子高生の心を繊細なタッチで描いた異色作「あなたへの挽歌」。 あるフラストレーションを抱えた彼女の秘密「おしゃべり」。 悲しみ、苦しみ……10代の悩みを情感豊かに描いた「悲しみ・つづれ織り」。 女の子同士のへんてこな関係を軽快につづったユニークな快作「私と彼女」。 等身大の少女から古代ファンタジー、古典へのいざないまで、幅広いジャンルで絶大な人気を誇った氷室冴子の書籍未収録短編をここに収録! さらに、傷付き、傷付けながら自分を取り戻す少女の姿が話題をさらった受賞作「さようならアルルカン」、一人の少女失踪から明らかになる孤独と傷、そして再生を描いた衝撃の文庫デビュー作「白い少女たち」を併録した大ボリュームの初期傑作集。 伝説の少女小説家、氷室冴子の原点がここにある。 少女の瑞々しさ、純愛、葛藤、ひりつくような焦燥感。 そして『少女』という檻に閉じ込められた閉塞感ーー。 2008年に生涯の幕を閉じるまで、少女小説ブームを牽引し数多の読者を魅了した氷室冴子。 ページをめくると、あなたが知らなかった氷室冴子にきっと出会う。 時代は変わっても異彩を放ち続ける透明感溢れる世界といきいきと輝くキャラクターに、きっと驚く。 【収録作品】 ・さようならアルルカン ・あなたへの挽歌 ・おしゃべり ・悲しみ・つづれ織り ・私と彼女 ・白い少女たち 【著者について】 氷室冴子(ひむろさえこ) 1957年生まれ。1977年第10回「小説ジュニア」青春小説新人賞佳作入選。コバルト文庫に『白い少女たち』『さようならアルルカン』『クララ白書1・2』『ざ・ちぇんじ!』『なんて素敵にジャパネスク1〜8』『銀の海金の大地1〜11』など著書多数。2008年肺がんのため没。

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