著者 : 青山誠子
ヴィレット(上)ヴィレット(上)
海を渡り、ラバスクール王国の首都ヴィレットへ辿り着いた身寄りのない英国女性ルーシー・スノウは、女子寄宿学校を経営するマダム・ベックに雇われ、英語教師としての生活を始める。学内で起きるさまざまな小事件、幼馴染との再会、胸に秘めた思いと痛切な孤独の痛み。運命に立ち向かうヒロインの心理的陰影に富んだ語りの魅力で『ジェイン・エア』以上の傑作と称されるシャーロット・ブロンテの文学的到達点。
ヴィレット(下)ヴィレット(下)
教師として自立したルーシー・スノウは、辛辣で独断的、短気な外見の下に優しい心を隠したエマニュエル教授との親交を次第に深めていく。だが、彼らの周囲では二人を引き離す計画が秘かに進められていた。苦悩と葛藤のなかで揺れ動く女性の内面を重層的に描いて、ヴァージニア・ウルフからカズオ・イシグロまで、名だたる作家たちを魅了してきたシャーロット・ブロンテの名作。
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