著者 : 青木千鶴
ニューヨークの暗黒街で一目置かれる存在となった異色の用心棒、ジョー。彼のもとに裏社会の顔役たちから新たな依頼が舞い込んだ。テロ計画の原資になっているという薬物の供給元を潰すことは出来るのか? 大反響を呼んだ『用心棒』に続く、シリーズ第二作。
地元から遠いアパラチア山脈の自然保護地区で職を得たライス・ムーア。ある日、胆嚢を切り取られた熊の死体が発見される。熊の臓器は闇市場で高額で取引されている。密猟犯を追うライスは、そのせいで過去に逃れてきた因縁の相手に所在を気付かれてしまい……
15歳のウィルは射殺された兄のかたきを討つため、銃を持ってエレベーターに乗り込んだ。自宅のある7階から地上に到着するまでの短い時間に彼が出会う人々とは……ポエトリーとタイポグラフィを駆使する斬新な手法で文芸賞を席巻した注目作、ついに日本上陸!
ハーバード中退、ドストエフスキーの愛読者、そして元陸軍軍人のジョー・ブロディーは、ストリップクラブの凄腕用心棒だ。FBIによるテロリスト取り締まりのとばっちりに業を煮やしたニューヨーク暗黒街の顔役たちは、ジョーにテロリスト追跡を命じるが……
一九二一年に生まれた双子の姉妹。米西海岸のユダヤ人地区で、支え合い喧嘩しながら二人は大人になった。しかしある日姉が失踪し……双子の妹を語り手に、波瀾の世紀を生きた人々を描く感動長篇
小説家志望のサムは、働いていた古書店が潰れて無職になった。妻からも突然別れを切り出され、彼は絶望のどん底に沈んでいた。サムは探偵助手の仕事を見つけ再起を図る。文学と芸術しか知らない自分でも探偵にならなれる!そう確信するサムだったが、巨漢の探偵ロンスキーに命じられた謎の美女の素行調査は次第に奇妙な様相を…。ベストミステリ三冠に輝く『二流小説家』の著者、渾身の第二作!
冴えない作家のハリーは、死刑執行直前の殺人鬼より伝記の執筆を依頼された。ベストセラー作家になり、自分を振った恋人を見返すために、ハリーは殺人鬼に会いに行くが……。仰天のサスペンス。
ある冬の夜、湖に打ちあげられたスノーモビル。それは十年前別の湖で事故死した伝説的アイスホッケー・コーチが乗っていたはずのものだった。彼を失い衰退した町にかつての英雄の死への疑念が膨らむ。取材にあたるコーチの元教え子、地方紙記者のガスは、誰にも望まれぬまま町の歴史と最愛のチームの暗部に切り込んでいくことになるがー。アイスホッケー選手としても第一線の記者としても挫折したガスが、過去との対峙の末に見出すものとは?迫真の筆致と不屈のジャーナリスト魂が深く胸を打つ感動のミステリ。
遙か昔の神話の時代、オリュンポスの神々はギリシアで栄華を極めた。だが、時は現代、ロンドンに移住した神々は困窮に喘いでいた。月と狩りの女神アルテミスはドッグ・シッター、美の女神アプロディテはテレフォン・セックスのオペレーター、そして太陽神アポロンはいんちき霊能者としてかろうじて生計を立てていた。神々は神通力を失いつつあり、将来に希望はない…。ある時、アプロディテの策謀によって、アポロンが人間の女性に一目惚れすると、世界存亡をかけた大騒動が巻き起こる!英米で絶賛と爆笑の嵐を巻き起こした、期待の新鋭によるコミック・ノヴェル。
広告代理店勤務の男に突然訪れた災厄。原因不明の病、余命1カ月の宣告…。男は決意する、愛する妻と最期の旅に出ようと。思い出の地の頭文字を集め、AからZまで順番に。そこで二人は出会う。過去の自分たちに。盲目の老紳士に。神秘的な遊牧民の老女に。そして、砂漠の駱駝に…。やがて、スピリチュアルな旅の果てに、二人には運命の刻が-。