著者 : 風カオル
売れないお笑い芸人・保美と孤独な老人・賢造が漫才デビュー。常識外れな賢造のボケと保美のツッコミが高齢化社会も生きづらさも吹っ飛ばす!笑いと涙の痛快芸人小説誕生。
平成元年2月9日、歩は、夢への一歩を踏み出すべく大分にある鳥羽デザイン専門学校漫画コースの入学試験に挑む。漫画家になりたいと希望に満ちて入学した生徒たちは、平成31年を迎えて、どんな大人に成長したのか。平成を生きた少年たちの漫画家青春群像活劇。
家族経営の博多とんこつラーメン店「満月亭」。店の前で行き倒れていた耽美ファッションの怪しい女を、見るに見かねてラーメン店で雇うことに。ひたすら美しい世界を探求するその女は、店の中を完全に耽美の世界へと模様替え。ラーメンと耽美という異色なコラボレーションが博多で反響を呼び、地元テレビ局が取材に訪れる。それをきっかけに大ブーム到来。あれよあれよと人気店に成長するが…。老舗ラーメン店に舞い降りた少女は、満月亭を救う天使か、廃業に追い込む悪魔か?耽美女子と九州男児・蓮華による青春ラーメン小説!
広島県在住の高校二年生、高木正広は、筋金入りのラジオ番組のハガキ投稿オタク。今日もネタ帳とにらめっこ。クラスの女子は気味悪がって近寄ってこないが、そんなことは全く(全くでもないが)気にならない。厳選したネタを、深夜のラジオ番組に投稿することが高木の使命だから。学校では地味だが、ラジオの世界では名の知れたハガキ職人。全国のリスナーにその名を轟かす。ある日東京のハガキ職人ライブに出演することになった高木に人生の転機が訪れる。高木の運命は?社会学者・古市憲寿さんの解説も必見。第15回小学館文庫賞小説賞を受賞した青春小説。
広島県在住、高校2年生、高木政弘、彼女なし。唯一の友人は、後ろの席の白井。おたくな俺に近寄る物好きな女子は、もちろんいない。だけどそれだけで狭い世界で生きる男と判断されちゃ困る。学校の奴らは誰も知らないけれど、深夜になれば全国のラジオリスターが俺のネタを待っている(ハズ)。俺のラジオネームは「ガルウイング骨折」。今日も深夜ラジオに下ネタを轟かせるぜ!全世界のラジオ好きの皆へ捧げる青春爆笑小説!第15回小学館文庫小説賞受賞作。