著者 : 風間一輝
片雲(ちぎれぐも)流れて片雲(ちぎれぐも)流れて
たわしのような頭髪と顎髭、くたびれた衣鉢。下手な俳句を読みつつ旅する雲海。獅子父路で弁当を分けて貰った大学生・加賀の危機を救ったことから、謎の轢き逃げ事件と背後の策謀の解明へと乗り出す。行く手を阻むのは、柔剣道からテコンドーまで格闘技の猛者が集まる寄居道場。生臭坊主だが、少林拳の達人の雲水探偵と青年たちの爽快な活躍を描く武道冒険小説。
男たちは北へ男たちは北へ
東京から青森までー緑まぶしい五月の国道四号線を完全装備の自転車でツーリングする中年グラフィク・デザイナー、桐沢風太郎。ひょんなことから自衛隊の陰謀さわぎに巻き込まれ、特別隊に追跡されるはめになった。道中で出会ったヒッチハイクの家出少年、桐沢、自衛隊の尾形三佐ー追う者と追われる者の対決、冒険とサスペンスをはらみつつ、男たちは北へ。男たちのロマンをさわやかに描く傑作ロード・ノヴェル。
男たちは北へ男たちは北へ
緑まぶしい五月、完全装備した自転車に乗って東京・清瀬を出発、国道4号線を北上し、一路青森へ向かう男がいた。彼の名は桐沢風太郎、44才、貧乏なグラフィック・デザイナー。無類のアルコール好きで、空手の心得もある。この中年男が、そうとは知らずにある極秘文書を所持したまま旅行をつづけ、自衛隊に追われることになった…。道中で出会ったヒッチハイク少年との交流、追う者と追われる者との間に芽ばえる男の友情など、さわやかな読後感を残す冒険サスペンス小説。
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