著者 : 飛川あゆみ
世間知らずの極貧の花嫁は、 完璧な夫の素顔をまだ知らない。 天使のような愛らしい顔と才能に恵まれたノエルは、 9歳で天才少女ピアニストとして華々しくデビューした。 それから12年。もう少女ではないノエルは世間から忘れ去られ、 母に全財産を持ち逃げされて、今や貧乏のどん底にあった。 そんな彼女の前に、ホテルを経営する大富豪イーサンが現れた。 今でもファンだという彼はノエルに共感し、驚きのひと言を放つ。 「僕と結婚すればいい。それがきみの母親への仕返しになる」 ピアノしか知らない純真無垢なノエルは彼を信じて頼りにし、 その男らしい魅力に惹かれていった──イーサンの本当の目的は 別にあり、ノエルはそのための道具でしかないとも知らずに。 母に裏切られて住む家すらないヒロインと、彼女の母の元愛人の息子である富豪ヒーロー。互いに共鳴し合い、納得して選んだはずの便宜結婚は罠だった……!? メイシー・イエーツらしい、健気でひたむきなヒロインを応援したくなる逸作です。
25歳のジェンマは6人きょうだいの長女。弟妹の世話と看護師の仕事に忙殺され、恋などしたこともない。もっとも、美男美女ぞろいと言われるきょうだいの中で、なぜかジェンマだけが平凡な顔立ちだからかもしれない。そんな彼女に転機が訪れた。隣家に滞在するオランダ人教授、ロスに闘病中の妹の看病を頼まれ、急遽オランダへ飛んだのだ。彼の家族は温かく、妹は愛らしく、オランダは美しい国だった。しかも、一家と親しい若者に熱心にデートに誘われる。突然華やかになった生活に、ジェンマは舞いあがった。ロスが陰で気遣わしげに見守っているのも知らずに。■まるで雨上がりの虹のように、さわやかで心温まる読後感を約束してくれるベティ・ニールズのロマンス。それが長く読者に愛されるゆえんでしょう。ジェンマの初恋は、楽しいパーティに連れ出してくれるお調子者の青年と? それとも……。
あなたが変わってしまったから、 小さな命のことは、言えなかった……。 大富豪マックスとケイトは、誰もが羨む理想の夫婦だった。 しかし、尊大で高圧的な父親との不和に悩むマックスが しだいに人が変わったようになり、ケイトは耐えきれず家を出た。 まだ彼に知らせていないお腹の子のために、できるだけ遠くへ。 時が過ぎ、ケイトは入院中の家族を見舞いに訪れた病院で偶然、 マックスと8年ぶりの再会をはたす。 怒られるのではないかとケイトは恐れおののくが、 彼は初めて恋した頃の、穏やかな自信あふれる男性に戻っていた。 でもマックスの魅力に屈してはだめ。だってわたしには秘密が……。 そのときエレベーターの扉が開き、7歳になる娘が走り寄ってきた! 駆け寄ってきた小さな女の子のブルーの瞳を見て、マックスはすぐに自分の子と気づきます。ケイトが隠していたことに怒りをおぼえますが……。夫婦の復活愛とシークレットベビーがテーマの秀逸作。
アナは富豪カイオと結婚した。1年間限定、寝室は別との約束で。放蕩者で知られるカイオは先を見据え、“堅実で家庭的な実業家”のイメージを必要としていた。そこへ狡猾なアナの父親が、ビジネスとして娘を差しだし、契約結婚を持ちかけたのだ。だが1年後の離婚成立直後、アナは思わぬ事態に巻きこまれる。誘拐犯に追われ、ひと晩だけカイオと別荘に身を隠すことに。本当はずっと彼に惹かれていた。もう二度と会えなくなるなら、せめて最後に純潔を捧げたい…。あふれだすアナの想いに、カイオは厳しい顔で応えた。これは愛ではなく情事なのだと。
流産した私を見捨てたあなたに、 こんな形でふたたび会うなんて……。 老舗宝飾ブランドのオーナー、ダニエルに見初められ、 幸せの絶頂にあったミアは、一瞬ですべてを失った。 彼に長年の婚約者がいることを知り、ショックで流産したのだ。 だが泣き暮れている彼女に、医師は驚くべき事実を告げる── 赤ん坊は双子で、一人だけは無事に育っていると。 ダニエルには頼れない。独りで産もう。ミアはそう決めた。 2年後。仕事で偶然、彼のブランドの商品を預かったミアは、 宝石泥棒と間違われ、ダニエルの前に突きだされてしまう。 「大事な娘が発熱して慌てていただけなのよ。娘の父親は……」 人気のアビー・グリーンが描く、珠玉のシークレットベビー・ロマンス! 身分違いと知りながら、ヒーローに身も心も捧げてしまったヒロイン。愛娘を守るため、便宜結婚の提案を受け入れますが、ヒーローがある日、ふと漏らしたひと言に深く傷ついて……。
彼にとって私はただの戦利品……。 でも、惹かれる想いは止められない。 厳格な継父に育てられたクレアは、おとなしく従順な娘だった。 結婚相手までも継父に決められていたが、拒むすべはない。 そんなある日、継妹がヨットクラブで出会った男性ベンを連れてきた。 ハンサムでいかにも裕福そうな彼は、一流企業の社長だという。 クレアと違って奔放な継妹には、お似合いの相手に見えた。 ところが彼は継妹の恋人ではないらしく、クレアを無遠慮に見つめると、 いきなり彼女の手を取って、脈打つ手首に唇を押しつけたのだ。 初めて経験する熱いざわめき……。震える彼女に、ベンが言った。 「君は、お父さんの決めた人と結婚することなどできないよ」 クレアの中で眠っていた情熱が目覚め、恋に落ちた瞬間だった。 往年の名作家シャーロット・ラムの隠れた名作です。初めて知る恋に戸惑うクレアと、迷う隙を与えまいとするかのように次々と誘惑をしかけるベン。熱い恋の攻防のゆくえはーー?
彼の心にはいつも亡き妻がいる。 結婚しても私は真の妻にはなれない……。 過ちを犯した父のせいで国を追放されたナタリヤ。 帰国の条件は、母国と緊密なミルス王国の王子と結婚すること。 だが当の王子はナタリヤには興味がないと結婚を拒み、 代わりに王子の兄、国王であるニコライが名乗りを上げた。 彼こそナタリヤの初恋の人で、今も密かに憧れている相手── 5年前に最愛の妻を亡くして以来、浮いた噂一つなかったのに。 戸惑う彼女にニコライは断言した。「君にはこの道しかない」 私と結婚したがるのはなぜ? 急いで世継ぎが必要だから? 恋心を胸に秘め、彼女は愛されない花嫁になることを決めた。 地中海に浮かぶヴォリャルス王国が舞台の、華麗なるロマンスを描いたミニシリーズ、〈愛と継承のはざまで〉の関連作をお届けします。初恋の人からの、思いがけないプロポーズに心が揺れるヒロイン。しかも、彼はなぜか指一本触れてもくれなくて……。
初めて対面した我が子に注ぐ彼のまなざしが、 この胸を罪悪感と苦悩でさいなむ。 働きながら幼い息子を育てるシングルマザーのマリサは、 次の仕事場である高級ホテルに到着し、愕然とした。 そこは、5年前にひと目で恋に落ちた大富豪ローマンと出会い、 彼にそっくりな愛しい我が子を身ごもった場所だったのだ。 その直後、なんと当のローマンがいきなりホテルに現れ、 最近になって自分には息子がいることを知った、と言う。 ああ、ついに秘密が漏れてしまった……おののくマリサに、 子供は持たない主義だと明言していた彼は、脅すように言った。 「息子はどこだ? 僕から奪った4年の埋め合わせをしてくれ」 『ガラスの靴を捨てた花嫁』の関連作です。前作に続く大人気のシークレットベビー・ロマンス。実はマリサの息子は重い病気にかかり、彼女はローマンに会いたい想いを押し殺して彼の兄リオに相談していたのでした。そして、彼女のもう一つの秘密とは?
たとえ彼が名付けなくても、 その心に宿る温かい感情は間違いなく、愛。 ロンドン郊外で小学校教員として働きながら娘を育てるグウェン。 ある日、学校の式典に現れた黒髪の逞しい来賓を見て仰天した。 リオ? なぜ彼がここにいるの? スペインの富裕な実業家、 リオ・バルダレスこそ、3年前別れたきりの娘の父親。 ゴージャスな彼に出会ってすぐ心奪われ、情熱を分かち合った。 だが彼が欲しいのは戯れの恋だけと思い知らされ、姿を消した。 恋心を封印し、やがて気づいた妊娠も報せることなくーー。 なのに娘を託児所から引き取るところを、彼に見られてしまった! 「その子は……僕の子供だな」死刑宣告のような声が響いた。 まさか、仕返しにこの子を私から取りあげるつもりでは? 偶然再会した、ヒロインと自分によく似た幼子を見て驚嘆するヒーロー。彼は二人をスペインの瀟洒な別荘に連れていきますが……。純真無垢なヒロイン像が大人気のスター作家、キム・ローレンスが綴る、感動のシークレットベビー物語!
名家の御曹司マックスとケイトは、誰もが羨む理想の夫婦だった。 ところが、父親の汚いビジネスを継ぐことを嫌ったマックスが 怒りを溜めこみ冷たくなり、思い余ったケイトは家を出た。 まだ彼に知らせていないお腹の子のために、できるだけ遠くへ。 時が過ぎ、入院中の家族を見舞いに訪れた病院で、 ケイトは偶然にマックスと8年ぶりの再会をはたす。 かつての夫の姿がよみがえり、ケイトは恐れおののくが、 彼は初めて恋した頃の、穏やかな自信あふれる男性になっていた。 でも彼の魅力に屈してはだめ。だってわたしには秘密が……。 そのときエレベーターの扉が開き、7歳になる娘が走り寄ってきた。 HQイマージュで長年ベビーもののロマンスを書いて人気の作家スーザン・メイアーが贈る、夫婦の復活愛とシークレットベビーの物語です。問題を克服し、継いだ会社を健全な方法でさらに大きく成長させた元夫に惚れ直すヒロイン、共感度100%です。
グレースは走り去る高級車がはねた泥水を浴び、尻餅をついた。 なんてこと……上司が恋人へ贈る高級下着を台なしにしてしまった。 茫然とするグレースに救いの手を差しのべたのは、 先ほどの高級車から降りてきた男性、マクシム・ロストフだった。 彼はお詫びだと言って上司のプレゼントを弁償したうえ、 グレースにも高価なドレスを買うと、パーティにまで誘ってくれた。 すばらしくハンサムで、王家の血を引くというマクシムと、 夢のようなひとときを過ごしたグレースは、何も知らなかった。 彼がグレースの上司を陥れるためにわざと待ち伏せしていたことを。 そしてその一夜の代償として、彼の子を宿してしまうことを。 ジェニー・ルーカスは、いまHQロマンスで最も熱い作家のひとり。ロマンスの新女王到来と期待される大物作家が、熱いクリスマス・ロマンスをお贈りします!