小説むすび | 著者 : 飛川あゆみ

著者 : 飛川あゆみ

家なき子へのプロポーズ家なき子へのプロポーズ

世間知らずの極貧の花嫁は、 完璧な夫の素顔をまだ知らない。 天使のような愛らしい顔と才能に恵まれたノエルは、 9歳で天才少女ピアニストとして華々しくデビューした。 それから12年。もう少女ではないノエルは世間から忘れ去られ、 母に全財産を持ち逃げされて、今や貧乏のどん底にあった。 そんな彼女の前に、ホテルを経営する大富豪イーサンが現れた。 今でもファンだという彼はノエルに共感し、驚きのひと言を放つ。 「僕と結婚すればいい。それがきみの母親への仕返しになる」 ピアノしか知らない純真無垢なノエルは彼を信じて頼りにし、 その男らしい魅力に惹かれていった──イーサンの本当の目的は 別にあり、ノエルはそのための道具でしかないとも知らずに。 母に裏切られて住む家すらないヒロインと、彼女の母の元愛人の息子である富豪ヒーロー。互いに共鳴し合い、納得して選んだはずの便宜結婚は罠だった……!? メイシー・イエーツらしい、健気でひたむきなヒロインを応援したくなる逸作です。

狂おしき誘惑狂おしき誘惑

彼にとって私はただの戦利品……。 でも、惹かれる想いは止められない。 厳格な継父に育てられたクレアは、おとなしく従順な娘だった。 結婚相手までも継父に決められていたが、拒むすべはない。 そんなある日、継妹がヨットクラブで出会った男性ベンを連れてきた。 ハンサムでいかにも裕福そうな彼は、一流企業の社長だという。 クレアと違って奔放な継妹には、お似合いの相手に見えた。 ところが彼は継妹の恋人ではないらしく、クレアを無遠慮に見つめると、 いきなり彼女の手を取って、脈打つ手首に唇を押しつけたのだ。 初めて経験する熱いざわめき……。震える彼女に、ベンが言った。 「君は、お父さんの決めた人と結婚することなどできないよ」 クレアの中で眠っていた情熱が目覚め、恋に落ちた瞬間だった。 往年の名作家シャーロット・ラムの隠れた名作です。初めて知る恋に戸惑うクレアと、迷う隙を与えまいとするかのように次々と誘惑をしかけるベン。熱い恋の攻防のゆくえはーー?

ガラスの靴を捨てた花嫁ガラスの靴を捨てた花嫁

たとえ彼が名付けなくても、 その心に宿る温かい感情は間違いなく、愛。 ロンドン郊外で小学校教員として働きながら娘を育てるグウェン。 ある日、学校の式典に現れた黒髪の逞しい来賓を見て仰天した。 リオ? なぜ彼がここにいるの? スペインの富裕な実業家、 リオ・バルダレスこそ、3年前別れたきりの娘の父親。 ゴージャスな彼に出会ってすぐ心奪われ、情熱を分かち合った。 だが彼が欲しいのは戯れの恋だけと思い知らされ、姿を消した。 恋心を封印し、やがて気づいた妊娠も報せることなくーー。 なのに娘を託児所から引き取るところを、彼に見られてしまった! 「その子は……僕の子供だな」死刑宣告のような声が響いた。 まさか、仕返しにこの子を私から取りあげるつもりでは? 偶然再会した、ヒロインと自分によく似た幼子を見て驚嘆するヒーロー。彼は二人をスペインの瀟洒な別荘に連れていきますが……。純真無垢なヒロイン像が大人気のスター作家、キム・ローレンスが綴る、感動のシークレットベビー物語!

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