著者 : 飛田野裕子
ゴールドラッシュに沸く19世紀のアリゾナ。東部でレディ教育を受けたセーラは、西部で成功している父と暮らすため砂漠の町へやってきた。しかし待っていたのは、貧苦の末に父が命を落としていた事実と、一匹狼のガンマン、ジェイクとの衝撃的な出会いだった。遺されたわずかなお金と涸れた土地を前に、セーラは父の夢を叶えるため、その地で生きると決意する…。幻のベストセラー、復刊!
アメリカ北西部の小さくて平和な町ツイン・ピークスで、ある冬の朝、女子高生ローラ・パーマーの変死体が発見された。美しく、人気者だった彼女は、いったい誰に殺されたのかー?アメリカをはじめ日本でも熱狂的なファンを生んだ、デヴィッド・リンチ監督の異色連続テレビドラマ『ツイン・ピークス』。「世界で一番美しい死体」の謎を解く手がかりは、この日記にある。伝説の一冊、奇跡の復刊。
恋人との休暇旅行を直前に控えた刑事フィオーナを現場に引きもどしたのは、妊娠中絶反対の立場をとる女性下院議員フランキーの死。状況は“自殺”を指し示す。ところが、フィオーナの上司エッグプラントの第六感は“他殺”を主張する。捜査を進めるうち、関係者の意外な実像が見えてくる。解剖の結果、フランキーは妊娠していたことが判明。形だけの夫婦となっていた夫からは、離婚を迫られていた。影のように付き従っていた第一秘書は、どうやらゲイらしい。政都ワシントンにうごめく人々の虚と実。愛と背信。フィオーナ自身も背信を秘めたまま、事件捜査にあたる。はたしてフランキーの恋人は誰だったのか?胎児の父親を探せば…犯人がわかる。
プロの警官は捜査にけっして私情をはさまない。殺人課でもこわもてで知られるおれは、常に冷徹なプロだが、今度の事件ばかりはちがった。かねて捜索中の連続殺人犯グループが恋人のジェニファーを連れ去ったのだ。今ごろはもう殺されているかもしれない。おれは体じゅうの血がたぎるのを感じた。なんとしてでも奴らを見つけ出してやる。野性を秘めた男の壮絶な復讐劇を描き、全米書評子を唸らせた大型新人のデビュー作。
〈二年前のことだ。そのころから、ぼくのあたまはおかしくなり始めたー〉ぼくの名前はチャーリー・デッカー。プレイサーヴィル・ハイスクールの最上級生だ。ぼくは、代数のアンダーウッド先生と、歴史のヴァンス先生を父のピストルで射殺した。あっという間のできごとだった。しかし、だれもいまおこっていることを信じられない。警官隊がやってきてぼくたちを遠巻きに包囲している。ぼくとクラスメートたちは日常世界から切り離された世界に漂いだした。まるで白日夢のような、しかし緊迫した時間がながれていく。五月のある晴れた一日、教室で一体なにがおこったのか?モダンホラーの巨匠スティーヴン・キングが高校生の不安定な心の世界を、同世代の視点からあざやかに描いた、異色の青春サスペンス小説。
ロサンジェルス近郊の小都市ハンティントン・ビーチで酒屋が襲撃され、警官は犯人を射殺した。しかし襲撃犯は銃を持っておらず、警察は窮地に立たされた。だがこれはある巨大な陰謀の発端にすぎなかった。その陰謀の名は〈ベイルファイア〉。たった1人のテロリストが全市の機能を麻痺させ、壊滅させようというのだ。そして、警官が次々と惨殺される。その狙いは?謀略小説と警察小説をみごとに融合した新鋭の第1級ベストセラー・サスペンス!