著者 : 香咲弥須子
夜と昼夜と昼
パイロットを辞めた孝太は、徐々に襟子から遠ざかっていく。襟子はそのつらさに押し潰されそうになりながら、なお彼を求めずにいられない。なぜ彼でなくてはだめなのか、なぜこんなにも自分の気持ちに執着せずにいられないのか。終わっていく恋愛に身悶えつつ、彼女は自分が本当に求めているのは何かということを知ろうとする。
キャサリンが走り始めた場所キャサリンが走り始めた場所
88年、夏。鈴鹿。NESCAFE AMERICANA RACING TEAM No.10、キャサリン・コバーン。鈴鹿8時間耐久レースでは、トニー・シャープレスとともに初の女性だけによる〈ネスカフェ・アメリカーナ・レーシング・チーム〉の第1ライダートシテ出場。クラッシュでトニーが鎖骨骨折というアクシデントに見舞われたが、キャサリンは棄権せず1人で走り抜き、チッカーフラッグを受けた。彼女が教えてくれたのは勇気、そして…。
PREV1NEXT