著者 : 駄犬
「まるでおとぎ話ではないか。亡国の姫を盗賊が救うーー庶民に人気が出そうな筋書きだ」 (皇帝ジークフリード) 剣と魔法こそが力であった世界は、古代文明の技術で銃や大砲を量産した帝国により終焉を迎える。 依然『世界平和』のための戦争が続くなか、覇権国家に盾突く三人の盗賊がいた……!! 頭目のクロード、最強騎士のムラクモ、天才魔法使いのユーリ! 帝国に弾かれた者同士、愉快に暮らし今日も帝国からお宝を強奪するーーはずが手違いで亡国の王女エマを誘拐してしまい……!? 「何でもやります! ここに置いてください!」 伝説の古代文明【カナンの城】唯一の守り役として帝国に囚われていたエマは、砦(アジト)で盗賊団と暮らすことを望んだ。 炊事洗濯なんでもござれな訳アリ少女に振り回される大男たちは、彼女の抱える秘密や思いやり溢れる言動にほだされ、やがてエマを守り抜くことを誓う。 そこへ帝国軍が攻め込んできて、戦闘開始!? まさかの大砲無効化!? 「魔法っていうのは信じる力が重要なのさ」 たった三人と一人と一匹が世界をひっくり返す、疾風怒濤の爽快ファンタジー!
やり直しの裏に隠された秘密とはーー 公爵令嬢セリーナは王太子から婚約破棄され、服毒刑にて人生を終えたーーはずだったが、何故か巻き戻り二度目の人生がスタート。 ちなみにあれは冤罪だ、とんだ冤罪である。 だって「ちょっと聖女の頭めがけて植木鉢を落としただけ」で「殺してはいない」のだから。 前回の敗因は有能な部下がいなかったこと。 であれば今度は拠り所のない孤児を引き取り暗殺者に育て上げ、自分をコケにしたやつら全員をぶちのめすのだ! こうしてセリーナの従者育成計画が始まるが、過酷な訓練を経て仕上がったのはある意味(・・・・)最強の従者たちと番犬で!? 「我々はセリーナ様を愛しているか?」 「生涯忠誠! 命を懸けて! 忠誠! 忠誠! 忠誠!」 「セリーナ……、“あれ”はなんだね?」 「お父様、彼らは従者としての使命を前に、ああやって気を引き締めているのです」(すまし顔) 人生二度目の倫理観ぶっ飛びヒロインが征く、ちょっぴりおかしな逆行転生×悪党×勘違い英雄譚!