著者 : 高城高
フェンシング・マエストロフェンシング・マエストロ
俗世間に関心を持たぬ老錬な剣術師範を、革命の陰謀の暗がりから招く謎の女のすみれ色の瞳。その剣の技は敵か?味方か?灼熱のマドリードにロマンというには危うい複合攻撃の波が交錯して、命がけの死闘へと誘い込んでくるー。
夜より黒きもの夜より黒きもの
かつてない好景気に沸き続ける、昭和六十年代の札幌・ススキノ。坪一千万円まで高騰した土地をめぐり手段を選ばない地上げ集団と、それに嘲弄される住人たち。日経平均株価が史上最高を更新し続ける陰で、人生の歯車が狂い始めた証券会社の支店長と企業舎弟の男の運命。達意の筆致と抜群のディテール。キャバレー“ニュータイガー”の敏腕黒服・黒頭悠介が出逢う、五つの夜の物語。
PREV1NEXT