著者 : 高山環
夏のピルグリム夏のピルグリム
【第12回ポプラ社小説新人賞奨励賞受賞作!】 喪失を知った少女の再生を描く、一夏の巡礼の旅。 「わたしには夢を持つ資格はない」 必死で受験して入学した中学校には馴染めず、厳しい母親に叱られ家庭でも居場所がない。 中学一年生の夏子は日々を無気力に過ごしていた。 心の支えは、妹のチイちゃんと共にお話を創ること、 そしてチイちゃんの推しているアイドル・羽猫くんの動画を一緒に視聴すること。 しかしそんな夏子の様子を見かねた母親は、 夏子が目を背けてきた「現実」を突き付けてくる。 さらに同時期に羽猫くんが活動を休止し、 宮崎の田舎へ戻ったという情報が。 すべてを失った夏子は巡礼の旅に出る。 東京から、宮崎へ。 道中様々な大人と出逢い、時に助けられながら、 夏子は少しずつ夢を取り戻していく。 ■著者プロフィール 高山環(たかやま・かん) 『夏のピルグリム』で第12回ポプラ社小説新人賞奨励賞を受賞。『ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕』(宝島社文庫)でデビュー。
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