著者 : 高沢次郎
出撃!黄金奪取作戦出撃!黄金奪取作戦
アミアンの和約も束の間、再びフランスとの間に戦端が開かれた。予想されたようにスペインも参戦、イギリスは両国を敵にすることになった。変型艦ポリクレスト号艦長J・オーブリーはビスケー湾でのフランス私掠船との戦闘のあと、フランス北部ショウリャー港に突入、死闘を演じたのち砂州に乗り上げたポリクレスト号は沈没する。しかしオーブリーはフランス艦を奪って帰国、彼を待っていたのは宿願の、勅任艦長昇任の報せだった。勇躍、オーブリーは新乗艦ライブリー号を駆って南米から金銀を運ぶスペイン艦隊攻撃に出撃する。
死闘!私掠船対貿易船死闘!私掠船対貿易船
1802年10月、アミアンの和約によってナポレオン艦隊との間に束の間の平和が訪れた。オーブリー艦長はソフィー号の乗組員たちと一刻の休息を満喫した。フランス南部の軍港ツーロンにも旅し、旧知のパリエール艦長を軍医のマチュリンと訪ねた。だが、この旅の途中でフランスは再び英国に宣戦を布告、2人は苦心惨憺の末、故国に戻ることができた。そして休む間もなく、オーブリーは海軍第一卿メルビルに懇願し、首尾よくポリクレスト号の艦長に任命されるのだった…。
地獄の輸送船団地獄の輸送船団
ナチ・ドイツの猛攻にあえぐ英国に、生活必需物質を運ぶ老朽輸送船団。その最後尾を進むオリンピアン号は、幾多の航海を乗り切った古強者だった。老練な船長、有能なエリス一等航海士以下、いずれ劣らぬ海の男たちは、Uボートの跳梁する海域を抜け、あとわずかで味方の勢力圏内に入ろうとしていた。不屈の英国商船隊魂を雄々しく謳いあげる海戦小説の白眉。
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