著者 : 黒崎緑
NHK総合テレビ放送のミステリー番組を文庫本で 死体発見、夕刊紙記者可能克郎が見たものは?(辻真先『DMがいっぱい』)、山荘を訪れた探偵が殺人事件に遭遇(白峰良介『赤目荘の惨劇』)、猫を誘拐、犯人の手口は?(黒崎緑『猫が消えた』)、別荘地でお笑い芸人が殺されて(霞流一『サンタとサタン』)、森江法律事務所に現れた客の正体は(芦辺拓『森江春策の災難』)、恋人を亡くした男が真相を追う(井上夢人『セブ島の青い海』)、脅迫状を送られた社長が密室で死亡!?(折原一『石田黙のある部屋』)、パンク刑事キッドが難事件を推理(山口雅也『靴の中の死体』)。 8人の作家が同名番組のために書き下ろしたミステリー小説を、問題編と解答編に分けて掲載。あなたはこの謎を解けるか? 「犯人当て」の醍醐味を活字でも楽しむ。 したから届いた挑戦状。あなたは謎を解けるか? 【編集担当からのおすすめ情報】 問題編と解答編を別々に掲載。「犯人当て」の醍醐味を活字でも楽しむ。
読めない名前の子どもたちが殺される!?被害者の名前は「五百旗」に「計徳」。掌には謎のメッセージ「1+1=」。深夜の公園で彼女は何をしていたのか?隣りのオタクに気をつけろ!手首を斬り落としたのはなぜ?食べてはいけない!謎また謎。ツイストに継ぐツイスト。スピーディで華麗な展開。どんでん返しの連鎖反応があなたをつかんで離さない!9年の沈黙を破って黒崎緑が秘術をつくす待望の長編ミステリ。
ブルゴーニュのシャトー・ホテルに、日本人の新婚カップルが到着した。豪華な結婚披露宴に招かれて、花嫁の友人たちも同行したが、新妻の香菜は青ざめて、何かに怯えている様子。そしてパーティの夜、ホテルの塔が燃え上り、若い女性の無惨な焼死体が…。暗い情熱のもたらした悲劇を華麗に描く、推理長編。
マンションに、不愉快な住人が引越してきた。この日ひそかに、悪意の種は蒔かれ、悲惨な事件に発展する。追いつめられた女は…。演じる人形も、操る人形遣いも、すべて闇の中。観客は果たしているのかいないのか。操られつつ思いがけない暴走を起こす人間の恐ろしさ。推理界期待の新鋭が放つ、問題長編。
神戸の名門校マリア女子学園で、若い修道女が不審な死をとげた。駆けつけた親友洋子は、一見平和そうな女の園の奥深くに、邪悪な意志と策謀を知る。学園のペットの無惨な死、女学生たちの不可解な行動、更に続く修道女の不気味な死…。サントリーミステリー大賞読者賞の気鋭女流による、傑作推理長編。
南フランスのシャトーホテルで結婚式を挙げようと旅立った2人を襲う惨劇。ウェディングドレス姿の女が、衆人環視の塔の5階から炎に包まれて落下、続いて起きる密室殺人。持ち主が変死したばかりの古城が、さらなる犠牲者を必要とするのか。リアリティ溢れる人間描写と本格推理の醍醐味が見事に結合。
親友の不可解な転落死の謎を探るため、母校を訪れた高梨洋子に、名門「聖マリア女子学園」のガードは固かった。だが洋子のひたむきな探究の前に次々と異様な事実が浮び上る。月の13日ごとに起こる儀式めいた動物たちの死、黒い聖母の徘徊、そして第二の死。本年度サントリーミステリー大賞読者賞受賞第一作。書下ろし新本格推理。