著者 : D.H.ロレンス
20世紀イギリス文学を代表する作家ロレンスの自伝的小説。19世紀後半から20世紀初頭にかけてのイギリスを舞台に、主人公ポール・モレルの生い立ちと成長が、親子、兄弟、仕事、恋愛、性、生死など人生の重要な要素と局面を中心に、喜びと悲しみの両方向から力強く生き生きと描かれている。全著作の中でも、とりわけ芸術性が高く、しかも親しみやすい傑作を、完全復元版の新訳で。ちくま文庫オリジナル。
『チャタレー』には三つの作品があった…。ワイセツ論争で騒がれているとき、ロレンスは「森番」を共産主義者で、階級的憎悪が一番激しく、全編にわたって方言を使う人物に設定した『初稿』を出版しようと考えていた…。詳細な「解題」「文献」付。
「狐」「人形」「てんとう虫」という三つの愛らしいシンボルに秘められた、男女のすさまじい葛藤を描く愛の三態。天才作家ロレンスの傑作三編を、『ロレンス全集』の決定版ともいえるケンブリッジ版をもとに編む本邦初の書! 「狐」…狐に魅せられた女の自己喪失の物語。主人公が完全犯罪をねらって男性の殺害を企て る後半のシーンは、雑誌掲載後につけ加えられたものとして有名である。 「大尉の人形」…愛人の人形を作ったばかりに、その人形ともども数奇な運命をたどること になるヒロイン、ハネリの運命は……。 「てんとう虫」…てんとう虫をかたどった指貫から、伯爵夫人の想像力は果てしなく拡がって いく。愛人、そして夫……。旧版では欠落があった原稿が復元された本邦初訳。
ワイルド、ロレンス、フォースターら、近代英米文学の巨匠たちの「ゲイ小説」が一堂に会して登場。大作家の「読み直し」として、またゲイ文学の「古典」としても必読の書。これぞゲイ・キャノン。 <目次> W・H氏の肖像 オスカー・ワイルド 幸福な王子 オスカー・ワイルド 密林の野獣 ヘンリー・ジェイムズ ゲイブリエル?アーネスト サキ(H.H.マンロー) プロシア士官 D.H.ロレンス 手 シャーウッド・アンダソン 永遠の生命 E.M.フォースター ルイーズ サマセット・モーム まさかの時の友 サマセット・モーム 解説 大橋洋一 W・H氏の肖像 オスカー・ワイルド 幸福な王子 オスカー・ワイルド 密林の野獣 ヘンリー・ジェイムズ ゲイブリエルーアーネスト サキ(H.H.マンロー) プロシア士官 D.H.ロレンス 手 シャーウッド・アンダソン 永遠の生命 E.M.フォースター ルイーズ サマセット・モーム まさかの時の友 サマセット・モーム 解説 大橋洋一