著者 : E.M.シオラン
敗者の祈祷書敗者の祈祷書
1940-45年、占領下のパリ、故国と訣別した孤独な異邦人の青春彷徨記ー未曾有の出来事の中で、己の出自への激しい否定の感情と共に文明の凋落と歴史の黄昏を生の根本感情として内面化し、「形而上の流謫者」「世界市民」としての新たな出発を告げる転位の書。
欺瞞の書欺瞞の書
みずからのエクスタシー=神秘体験を言語化し、バッハやモーツァルトの経験を絶対的融合の宇宙として語りつつ、バロックの文体=超越の言語を創出するにいたる、初期シオランの思想的営為の全容を示すアフォリズム群。
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