著者 : J・G・バラード
太陽の帝国太陽の帝国
日中戦争中の上海。日英間の開戦を機に日本軍が上海のイギリス租界を制圧し、少年ジムは避難民の大混乱のなか両親とはぐれてしまう。独りぼっちになったジムは混乱する都市を彷徨う中、ほかのイギリス人とともに日本軍によって龍華捕虜収容所へ送られる。信用できる大人も庇護もないまま、飢餓、病、孤独、絶望に晒されながら、ジムは生と死の本質を学んでいくーースピルバーグによる映画化で知られる、二十世紀の歴史に名を刻むバラードの代表作を新訳決定版で贈る。
ミレニアム・ピープルミレニアム・ピープル
首謀者不明のうえ犯行声明もなかったヒースロー空港の爆破テロに巻き込まれ、精神科医デーヴィッドの前妻ローラは無意味な死を遂げた。デーヴィッドはテロの首謀者を突き止めようと試みる中で、医師グールドが主導する、高級住宅街チェルシー・マリーナの住民による目的なき革命計画の存在を知る。20世紀SF最後の巨人バラードによる黙示録的傑作。
J・G・バラード短編全集3 終着の浜辺J・G・バラード短編全集3 終着の浜辺
硬質な詩情が描く、終末世界のヴィジョン。『沈んだ世界』『結晶世界』『ハイ・ライズ』で知られる鬼才の全短編を、執筆順に集成する決定版全集。第3巻は本邦初訳「光り輝く男」ほか全19編。
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