著者 : J.グレゴリイ・キイズ
ノール国の王女ヘジは、唯一神として君臨する強大な河の神の支配から逃れようと、都からの脱出に成功した。そこには、彼女の思念による呼びかけに応えて、はるばるやってきた北の部族の青年ペルカルの助けがあった。一行は大河の神の力の及ばぬ、西の砂漠をめざす。だが、大河の神によってよみがえらされた暗殺者が、彼らの後を追ってせまりつつあった。期待の俊英が描く傑作ファンタジイ。『水の都の王女』の続篇登場
ヘジは裡に秘めた能力から呪い師としての訓練をうけはじめ、その実力をめきめきと上げていった。一方ペルカルは、このままでは世界中の神が大河の神に呑みこまれてしまう、という大鴉の神のことばを信じ、大河の神の息の根をとめるために、その源をめざす。だがそれを阻止しようと、よみがえった暗殺者をはじめとする、大河の神の手のものによる妨害が次々と一行に襲いかかる。壮麗なる異世界ファンタジイの傑作巨篇。
大河の神が唯一神として君臨し、その力を授かった王が絶対的権力をもって統治するノール王国。この国の王女ヘジも12歳となり、大河の神の力を発現しつつあった。一方はるか北の大地では、あらゆるものに神々が宿っていた。美しい小川の女神を恋する族長の息子ペルカルは、重大な使命を帯びて「森の主」に会うべく旅立ったが…南国の王女ヘジと北の部族の族長の息子ペルカルの数奇な運命を描く傑作異世界ファンタジイ。
北の部族の族長の息子ペルカルは「森の主」の洞窟でついに神の剣を手に入れることに成功した。この“ハルカ”と呼ばれる剣には、七本ある心臓の糸が一本でも残っているかぎり、その使い手を再生することができる怖るべき力が秘められていた!大河の神の力を秘めた南の王国の王女ヘジの呼び声に応えるかのように、ペルカルは大いなる大河を下り、ノール王国へと導かれていくが…期待の俊英が描く傑作ファンタジイ巨篇。