著者 : Syousa.
運動も勉強も人間関係もダメな女子高生、御堂小夜子。彼女はある晩、二十七世紀の未来人から大学の“教材”として“対戦者”に選ばれた。“対戦者”には特殊な力が与えられるはずが、小夜子の能力は無効化でも消去能力でもなく「何も無し」。そして“対戦者”との殺し合いに巻き込まれる。能力者相手に抗う術など無く、毎夜を生き延びるためだけに足掻く小夜子。だがある夜を境に、彼女は戦うことを決意するのだった。
運動も勉強も人間関係も優秀な女子高生、長野恵梨香。彼女は幼馴染の御堂小夜子にいつも助けてもらっていた。犬に噛まれた時。お父さんが事故で死んじゃって落ち込んでいた時。小夜子だけは一緒にいてくれた。恵梨香にとって小夜子は一番の大切な友達。だからこそ、自分の選択に後悔なんてしていない。怖くて、悲しくて、どうしたらいいのかわからなかった恵梨香は、ある夜を境に、彼女を助ける覚悟を決めるのだった。
人として森の妖精属・コボルドと信頼を重ね友情を築き、遂には王として受け入れられた元騎士団長・ガイウス=ベルダラス。彼は人間による森への過度の「干渉という名の侵略」を懸念していた。そこでガイウスは、彼を慕って森へとやってきた元部下のサーシャリア=デナンの協力を得て防衛力の強化を試みる。だが人間達は、魔術を使ってまでもコボルドを、そしてガイウスを執拗に襲撃する。はたして、コボルド王国の命運や如何にー。種族間を越えた友情を描き話題騒然となった優しき王の物語、待望のシリーズ第2巻!
数々の武功で敵からも味方からも一目置かれていた騎士団長・ガイウス。戦場では勇名を馳せた彼だが政が苦手で、母の弔いをきっかけに爵位を返上し帰郷する。事実上のリタイヤである。故郷は森に侵食されていたが、ガイウスはそこで犬のような容貌の「コボルド」と出会う。彼らは森の眷属であり森中にコロニーを形成していた。初めこそガイウスをよそ者扱いしていたコボルドたちだが、彼の勇猛果敢さに触れ徐々に信頼をよせていく。