著者 : T.J.マグレガー
一緒に暮らさないか、キンケイドはそう言ってくれる。しかしアリーンは迷っていた。もちろん愛してはいるけど…そんなある日、判事一家が惨殺される事件が発生。目撃者は一人の少女。だがショックからか口がきけない。続いて第二の殺人が。手口は同じだが被害者に共通項がない。やがて彼女のもとに、殺人予告めいた詩が送りつけられてきた。なぜ、わたしに…。新シリーズ第二弾。
フロリダは風光明媚な島タンゴ・キー。この島に住む有名な弁護士が、ある日首なし死体となって発見された。第一発見者は美貌の妻、イヴ。その彼女を見て、殺人課の刑事アリーンは愕然とする。そこへ恋人でもある同僚のマーフィが現われた。彼もまた、呆然と立ちすくんでしまう。イヴは、いまは亡き彼の妻、モニカに瓜ふたつだったのだ…歪んだ愛と欲望渦巻く新シリーズ第一弾。
キャットが殺された。喉を切り裂かれ、手首を切断されて。マクレアリがもっともかわいがっていた末の妹。ずば抜けた才能と天性の明るさで、舞台女優としての道を着々と歩んでいたのに…。悲しみと怒りを胸に秘めて調査を始めた夫のもとへ、クィンも幼い娘をかかえて駆けつけた。だが事件は、兄も知らない妹の、秘められた素顔まであぶりだしてしまった。シリーズ第七弾。
あれから一年が過ぎた。マクレアリとは別居したまま。彼の記憶は大部分が回復したとはいえ、自分と過ごした数年間についてはまだ曖昧だ。その間の記憶が完全にもどれば、ふたりの仲はまた元どおりになる。そう信じていたときもあった。でも、男と女はそんな単純なものじゃない。それがいま、クィンには痛いほどわかっていた。もう、わたしたちは終わり…。ある日、友人夫婦からふたりにカヌー旅行の誘いがかかった。仲をとりもとうという気づかいらしい。しぶしぶ誘いを受けたクィンだったが、この旅が狂気に満ちた事件の幕開けになろうとは、知る由もなかった。シリーズ第五弾。
男が目覚めたとき、かたわらには女の惨殺死体がころがっていた。いったいおれは…、おれは誰なんだ。ここで何をしているんだ。しかも男は記憶喪失に陥っていた。殺人容疑で警察に連行される男。やがて彼の前に妻と名乗る女性が現われた。わたしはクィン、あなたは夫のマクレアリなのよ。過去は失われ、いままた夫婦の絆も断ち切られようとしていた。傑作シリーズ第四弾。
男は、殺しの芸術をつくりあげた。女にたっぷり恐怖を味わわせ、体に粉砂糖をふりかけ、そして切りきざむ。しかも犠性者は、星座によって選ばれるのだ。-ある被害者の親族から依頼され、クィンとマクレアリは連続殺人事件の調査に乗りだした。だが男はそれに気づき、二人の身辺を徘徊しはじめる。悲劇が夫婦に襲いかかろうとしていた。クィン&マクレアリ・シリーズ第三弾。
飛ぶ鳥を落とす勢いの映画プロデューサー、ギル。彼のもとに、ある日一本のビデオテープが送られてきた。そしてそこには、数日前に焼き殺されたある俳優の断末魔の姿が、生々しく映しだされていたのだ。誰が、何のために?そうだ、幼なじみのマクレアリに調査を頼もう。いま彼は夫婦で私立探偵事務所を開いている…。甦る過去の怨念。クィン&マクレアリ・シリーズ第2弾。
彼女は作家、しかも男ばかりを狙う連続殺人鬼。女性私立探偵クィンの恋人もまた、犠性者のひとりだった。犯人はわたしが探す。そう言い張るクィンに、殺人課刑事マクレアリは手を焼いていた。そんな彼らの前に新たな殺人事件が…。捜査が暴く人間の隠された顔、顔、顔。そして、最後に現われたあまりにも意外な殺人鬼の素顔とは。期待の女流が放つ慟哭のサイコ・サスペンス。